四コマ物語で記す うわさのウルトラ 第1記

四コマ物語で記し、うわさのウルトラ
                                 如月 文実

 前書き

四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポーツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。そしてここでは、ウルトラでま
とめてみました。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして四コマ物語ワールドを作ってみま
せんか。

 第1記(だい1き) うわさのウルトラファミリーシリーズ
 この四コマ物語は、あくまでうわさであり、実際のウルトラファミリーとは関係あ
りません。

 うわさのゾフィー
 (1) ウルトラマンが破れた。当時、宇宙警備隊員だったゾフィーは、上司の命
令で急遽、地球に向かうことになった。地球は青く、とても美しい星だった。「ウル
トラマンのやつ、こんな美しい星に滞在してやがったのか」。初めて見る地球に、ゾ
フィーはウルトラマンが少し羨ましくなった。ゾフィーが地球に降りたった時、ウル
トラマンを倒した、ゼットンという怪獣は、すでに地球人の手で始末されていた。ゾ
フィーは、瀕死のウルトラマンを介抱し、無事ウルトラの星に連れ帰った。
 (2) ウルトラマンを入院させた後、ゾフィーは、上司のウルトラの父に、地球
に滞在させてくれと頼んだ。しかし、ゾフィーは、宇宙警備隊の隊長に昇格すること
が決まっており、長期の出張は困ると、父に問い質された。この後、地球には、ウル
トラセブン、帰ってきたウルトラマンが出張し、地球に長期滞在をするのだが、引き
継ぎの間も、長期がだめなら、せめて短期でも出張させてくれと父に嘆願した。
 (3) そして、引き継ぎが終わり、宇宙警備隊の隊長としての権限を得て、ウル
トラマンA(エース)が地球に赴任した時から、ゾフィーは、自分自身に、短期出張
の許可を出した。最初の、アリブンタとギロン人との戦いの時は、エースとタッグを
組み、
カッコよく仕事ができた。ヤプールの操る、エースキラーの時は、不覚にも、十字架
に張り付けにされたが、エースと巨大ヤプールとの決戦の時にはリメンジしてやった
。だが、ヒッポリット星人の時には、ブロンズ像にされ、さんざんなめにあったので
、ドリームギラスの時にはちょっと顔を出すだけにしておいた。また、ウルトラマン
タロウが赴任した時には、タロウの敵討ちと、カッコよく、バードンにいどんだが、
返り打ちにあい、海王星でのタイラントの戦いでも負けてしまいさんざん。いやけが
さしたゾフィーは、その後は、隊長職に専念し、セブン(2回目)やエイティが地球
に滞在した時には、単独で助けに行くのをやめた。
 (4) このうわさをききつけたゾフィーは、急遽、円谷プロと共に記者会見を行
った。そして、このうわさは、怪獣軍団の作ったデッチあげであり、事実無根である
ことを強調した。

 うわさのウルトラマン
 (1) ウルトラマンは喜んだ。ベムラーと言う怪獣を、宇宙の墓場へ護送中、宇
宙大学教授の就任通知が届いたのである。ウルトラマンは、自分にコンプレックスを
持っていた。強いヒーローになろうと、友達のゾフィーと共に、ウルトラの父に弟子
入りしたのだが、ドンドン実力を上げていくゾフィーに比べ、のびなやんでいた。ゾ
フィーには、次の宇宙警備隊の隊長の席が約束されている。これにたいしウルトラマ
ンは、後輩のセブンやエースにも、戦闘能力では、追い越されてしまった。力で張り
合ったのでは自分に勝ち目はない。そう悟ったウルトラマンは、宇宙大学享受という
肩書きを得ることで、他の頭はよろしくない同僚と張り合おうとしたのだ。
(2) と、その時、警報が鳴った。なんとベムラーが、青い引責型の宇宙船を乗
っ取り逃げ出したのだ。そう、電報が届いたのは、ちょうどベムラーをオリに閉じこ
めようとした時だった。ウルトラマンはあまりのうれしさに、うっかり鍵を閉めるの
を忘れていたのだった。ベムラーは、怪獣とはいえ、小学校6年生くらいの知能はあ
った。適当にスイッチを押して、みごと宇宙へ脱出した。ウルトラマンは、赤い宇宙
船でベムラーを追いかけた。
 (3) しかし、銀河系内、太陽系第3惑星付近で、やっとベムラーに追いつきか
けた時、ウルトラマンはまたドジをしてしまった。地球所属のジェットビートルとい
う宇宙船に謝って激突し、自分の宇宙船を壊しただけでなく、ジェットビートル乗組
員のハヤタ隊員の命をあやめてしまったのであった。結局ウルトラマンは、地球にて
ベムラーを宇宙船ともども葬ったのだが、罰として、ハヤタ退院に命を預け、1年
間(実際には、ぜっとんという怪獣に負けて9ヶ月間だったが)地球にとどまり、怪
獣退治をすることを命じられた。
 (4) このうわさを聞きつけたウルトラマンは、急遽、円谷プロと共に記者会見
を行った。そして、このうわさは、怪獣軍団の作ったデッチあげであり、事実無根で
あることを強調した。

うわさのウルトラセブン
 (1) ウルトラマンの家に、突然、ウルトラセブンが押し掛けてきた。最近、ウ
ルトラマンが開発した新兵器、ウルトラブレスレットをわたせと言うのだ。聞くと、
今、地球に赴任している帰ってきたウルトラマンが、ベムスターと言う怪獣と戦って
いる。ベムスターは、とても強い怪獣で、とうてい、帰ってきたウルトラマンには勝
ち目はない。そこで、ウルトラブレスレットをわたし、援護したいと言うのだ。この
申し出に、ウルトラマンは最初、難色を示した。ウルトラブレスレットは、自分の弱
さを補うために、自らが開発した新兵器だ。それを、ウルトラの兄弟とは言え、他の
者のために使いたくはなかった。それに、だったらなぜ、ゼットンと言う怪獣に負け
そうになったところで、なぜ自分を助けてくれなかったのだと言う不満もあった。し
かし、その心理を逆手に取ったセブンの、「自分が強くなりたいがために、弟を見殺
しにするのか。」「もしかして、自分がゼットンと戦った時、援護をしてもらえなか
ったことをひがんでいるのでは…。」と言う言葉に、なにも反論できなくなり、ウル
トラマンはしぶしぶ、ウルトラブレスレットをセブンにわたした。
 (2) セブンが地球に向かっている時、ちょうど、ベムスターにコテンパンにや
られた帰ってきたウルトラマンが、パワーを得ようと、太陽に向かっているところだ
った。セブンは、「これを使えば、いかなる宇宙怪獣とも互角に戦える」と、ウルト
ラブレスレットを帰ってきたウルトラマンにわたした。そしてそれは、ウルトラマン
が作り、託したことを伝えた。帰ってきたウルトラマンは、ウルトラマンに感謝した
。その後セブンは、ぼそごそ耳打ちし、ウルトラの星へ帰った。この後、帰ってきた
ウルトラマンが、ウルトラブレスレットを使い、ベムスターを倒したことは言うまで
もない。
 (3) 1年間の任期を終え、帰ってきたウルトラマンは、無事ウルトラの星に帰
ってきた。帰ってきたウルトラマンは、ウルトラマンとセブンに感謝し、セブンは、
ブレスレットを託したウルトラマンを、おもいっきりよいしょした。このため、ウル
トラマンもセブンをよいしょせざるを得なくなった。また、次に赴任したウルトラマ
ンA(エース)については、単独で3回助けに行く。こおして、両ウルトラマンとエ
ースの信任を受けたウルトラセブンは、ウルトラの父と隊長のゾフィにひとつの提案
をした。それは、もう1度、地球に赴任することだった。セブンには、ひとつの思い
があった。それは、地球でわかれた女、アンヌと再会することだった。セブンは、地
球に赴任するとすぐ、ケガを理由に、怪獣退治をさぼり、たまたま、地球に移住して
いた、ウルトラマンレオにその代役を勤めさせた。そして、その間、マックの隊長を
片手間に、わかれた女を捜し、もう、子持ちになっていたが、望みどおり、女と再会
することができた。
 (4) このうわさを聞きつけたウルトラセブンは、急遽、円谷プロと共に記者会
見を行った。そして、このうわさは、怪獣軍団の作ったデッチあげであり、事実無根
であることを強調した。

 うわさの帰ってきたウルトラマン
 (1) ウルトラマンのユニフォームに、赤い線を1本付け加え、ズボンの模様も
、ださいバミューダーから、トランクスにして、帰ってきたウルトラマンは、地球に
赴任することとなった。地球に赴任中、彼が体を借りた男の名は、「郷 秀樹」。彼
の体を借りた理由は、表向きには、この男が、勇敢な青年だからとなっているが、実
はそうではない。本当の理由はふたつある。ひとつは、アイドルデビューまじかい、
「郷 ひろみ」、「西城 秀樹」を合わせたような名前だったから。もうひとつは、
彼にはすでに、女がいたからである。 
 (2) こうして、帰ってきたウルトラマンは、正義の味方として、怪獣退治をす
るかたわら、人間である時、職場においては、職場の女と、私生活の場においては、
私生活の場の女と、イチャイチャして楽しい時を過ごした。キングザウルス三世と言
う怪獣が出た時は、あやうく、私生活の場での女の弟に、ふたまたをかけていること
がバレそうになったが、なんとかごまかした。
 (3) しかし、正義の味方が女にうつつをぬかしていたのでは、そこに必ずすき
ができる。案の定、ナックル星人という宇宙人は、そのすきをつき、私生活の場での
女を暗殺し、心の動揺を誘った。そして、ブラックキングと言う怪獣と共に、一度は
帰ってきたウルトラマンを倒した。この後、ウルトラマンと、ウルトラセブンに助け
られ、ナックル星人とブラックキングを倒したのはいいが、帰ってきたウルトラマン
の悪いくせはなおらなかった。その後すぐ、私生活の場で新しい女を見付け、また、
ふたまたかけて、楽しい時を過ごした。そして、帰還直前に、新しい私生活の場の女
の夢の中に侵入し、そこで、とりあえず、結婚式をあげてから、ウルトラの星に帰っ
て行った。
 (4) このうわさを聞きつけた帰ってきたウルトラマンは、急遽、円谷プロと共
に記者会見の席をもうけた。そして、このうわさは、怪獣軍団が作りあげたデッチあ
げであり、事実無根であることを強調した。

 うわさのウルトラマンA(エース)
 (1) 帰ってきたウルトラマンが、ウルトラの星に帰還するやいなや、宇宙警備
隊本部は、おおもめにもめた。次に地球に赴任することになっていたウルトラマン
ースが、体を借りる人間に、女を選んだのだ。「体を借りるのに、男女差別をしては
いけない。」と言うのが、エースの理屈であったが、その魂胆はみえみえである。こ
れにたいし、やろうに体を借りて地球で生活していた、ウルトラマンと帰ってきたウ
ルトラマンは、「か弱い女性の体を借りたのでは、パワーがでない」と言う理屈で猛
反発した。これにたいしエースは、「体を借りる女性は、実は月星人で強く、問題は
ない」と反論した。結局この議論は、ウルトラの父が中に入り、エースの体をふたつ
に分離し、もう一方は、ださいパン屋のにいちゃんの体を借りると言うことで決着し
た。
 (2) しかし、1人の人間の中に入るのならともかく、体を分離して、2人の体
の中に入るとなると、本当にパワーが落ちてしまう。実際、ドラゴリーと言う超獣と
戦った時は、一時仮死状態となり、ブロッケンと言う超獣と戦った時は、兄弟たちに
、ウルトラサインを送ってもらい、かろうじて勝った。また、ギロン人とアリブンタ
と戦った時は、ゾフィーの援助を受け、エースキラーと戦った時は、他の4兄弟の援
助を受けた。そして、当面の敵、巨大ヤプールとの決戦では、またゾフィーの助けを
受ける。特に、ヒッポリト星人という宇宙人と戦った時には、他の兄弟だけでなく、
ウルトラの父まで、一時仮死状態にさせてしまったので、非難囂々となる。これにた
いしエースは、「自分が戦っているのは、怪獣よりも強い超獣だから」と言う理屈で
反論した。しかし、それは認められず、体を借りた月星人のかたきである、ルナチク
スと言う超獣を倒したのをきっかけに、月の女を月に帰し、ださい、元、パン屋のに
いちゃんの体だけを借りることとなってしまった。
 (3) 住みごこちのよい女の体から出たことで、エースは、完全にやる気をなく
してしまった。バクタリ、ファイアー星人と、ファイアーモンス、オニデビルと戦っ
た時には、セブンが援助し、ドリームギラスと戦った時は、ゾフィーが援助し、スノ
ーギランと戦った時は、ウルトラの父が、分かれた月の女までつれて励ましたが、や
る気はでない。あげくのはてには、人間の子供たちに、自分がウルトラマンエース
あることを、自らばくろして、さっさとウルトラの星に帰った。
 (4) このうわさを聞きつけたウルトラマンエースは、急遽、円谷プロと共に記
者会見の席をもうけた。そして、このうわさは、異次元人ヤプールが作りあげたデッ
チあげであり、事実無根であることを強調した。

 えんまとウルトラ兄弟
 (1) えんま大王が、いつものように実務を行っていると、そこに、ひょっこり
ウルトラマンがやってきた。「どうしたんだい。強い正義の味方のきみが、こんな
ところに…」。えんま大王が聞くと、「いやあ、地球で、ゼットンと言う怪獣にやら
れちゃって…」。と、ウルトラマンはてれくさそうに答えた。正義の味方とは言え、
あれだけたくさんの怪獣と戦っていれば、たまには負けることもあるか。えんま大王
も納得して、天国へ行く手続きを進めた。と、その時、現世から、ウルトラマンを呼
ぶ声が聞こえてきた。それは、ゾフィーであった。ゾフィーは、ウルトラマンに、「
いきかえらせてやるから帰ってこい」と、ウルトラマンを誘った。喜んだウルトラマ
ンは、あの世からこの世へともどっていった。
 (2) それから数年後、えんま大王が、いつものように実務を行っていると、そ
こに、ひょっこり、帰ってきたウルトラマンがやってきた。「どうしたんだい。強い
正義の味方のきみが、こんなところに…」。えんま大王が聞くと、「いやあ、地球で
、ナックル星人という宇宙人と、ブラックキングと言う怪獣にやられちゃって…」。
と、帰ってきたウルトラマンはてれくさそうに答えた。この時、えんま大王は、ちょ
っといやな予感がしたが、「ゾフィーには、あの時、きつくしかっておいたので、そ
んなことはないだろう」と、天国へ行く手続きを進めた。と、その時、現世から、帰
ってきたウルトラマンを呼ぶ声が聞こえてきた。「おーい、帰ってきたウルトラマン
、いきかえらせてやるからもどってこい」。「いやあ、えんま大王様、おひさしぶり
」。それは、ゾフィーではなく、ウルトラセブンウルトラマンであった。喜んだ帰
ってきたウルトラマンは、文字どおり、あの世からこの世へと帰っていった。
 (3) 次の年、今度は、えんま大王の所に、「いやあ、ヒッポリト星人にやられ
ちゃって…」。と、ウルトラマンA(エース)がやってきた。そして、そのすぐ後に
、霊界をさわがせた、あの兄弟たちが、ぞろぞろやってきた。「その節はどうも」。
「また、きちゃいました」。兄弟たちは、それぞれ挨拶をした。「今度は兄弟そろっ
てきたのだから、だいじょうぶだろう」。と、思いつつも、えんま大王は、やはり、
いやな予感がしながら、天国行きへの手続きを進めた。そして、その予感は、しばら
くしてから的中してしまった。現世から、ウルトラの父の声が聞こえてきたのである
。「おーい、エース、私の命をやるから、ヒッポリト星人をやっつけてこい」と、ウ
ルトラの父は、エースを呼んだ。喜んだエースは、父と交代で現世にもどった。しか
し、この処置に、他の兄弟たちは、「なぜ、エースだけをいきかえらせたのだ」と、
父に、激しく抗議をした。しかし、そこはさすがに父であるウルトラ、エースにこっ
そり、他の兄弟たちをいきかえらせる方法を教えていた。そしてすぐ、兄弟たちも、
あの世からこの世へともどっていった。
 (4) この一連の騒動に、えんま大王は怒った。いくら正義の味方だからと言っ
て、簡単にいきかえらすなと父を怒鳴りつけた。しかし そこはさすがに父のウルト
ラ、「その代わり、とうぶん私がここに残りますから」と、えんま大王をなだめた。
その言葉どおり、ウルトラの父は、しばらくの間えんま大王の所に居座り、クリスマ
スのころに、いきかえって行った。かんかんになったえんま大王は、ちょうど、地獄
で映画をとっていた円谷プロに文句を言った。

 うわさのウルトラ親子
 (1) 平和を愛するはずの、ウルトラの父と母が、この日は珍しく、夫婦ゲンカ
をしていた。ことの発端は、一人息子のウルトラマンタロウを、怪獣退治のため、地
球に赴任させるかどうかであった。父は、学校出たてのタロウには、まだ荷が重すぎ
ると言う理屈で反対した。これにたいし母は、かわいい子には旅をさせろと言う理屈
で、猛烈に賛成した。結局タロウは、地球に赴任することになったのだが、父は、あ
れだけ、一人息子のタロウのことを、大切にしていた母が、猛烈に地球に赴任させよ
うとしたのか。その理由がわからなかった。    
 (2) さすがにタロウは、ウルトラの父の実の息子であった。出てくる怪獣たち
を、ほとんどあぶなげなく、たった1人で退治した。また、どう言うわけか、出てく
る怪獣たちも、デッパラスとか、オカリヤンとか、ふざけたような怪獣も多かった。
そんなおり、月から、モチロンと言う、ウスに似た、これまたふざけた怪獣がやって
きた。こいつが月から地球に来た理由もふざけていて、地球侵略とか、人類の滅亡と
か、そう言う、カッコいい理由ではない。地球のおいしいモチを食べたかったからだ
った。そんな、わざわざ、地球までモチを食べにこなくても、月の世界にも、おいし
いモチはあるだろうと、タロウが言うと、地球には、月の世界よりも、何十倍もおい
しいモチがあると、ウルトラの母からキいたと言う。そのうちに、前回、地球に赴任
していたウルトラマンA(エース)に、一時、体を貸し手いた、月の女がモチロンを
月へもどすためにやってきた。そして、どう言うわけか、ウルトラの父まで現れた。
結局、モチロンは、バツとして、ウスとなり、ウルトラの父とタロウで、モチをつく
ことで、この事件は解決した。
 (3) 事件が解決し、父が、地球を離れるやいなや、突然、ウルトラの母が現れ
た。「あなた、宇宙をパトロールするって言ったくせに、あの、月の女と、いままで
なにをしていたの!」。父は、母の鋭いつっこみに、「いや、あの、タロウを助けに
行こうとしたら、たまたま、あっただけで…」と、たどたどしく答えた。「うそ!タ
ロウが、あんなふざけた怪獣に負けるわけがない。あなた、うわきしてたでしょ」。
「なっ、なにを言う。かりにも私は、ウルトラの父だぞ」。と、そこへ、息子のタロ
ウがやってきた。「おやじ、しらばっくれたってだめた。あの月の女が、すべて白状
した。ネタはあがってるんだぞ」。「この前、エースがスノーギランにやられそうに
なった時、助けに行ったわね。その時、あの女といっしょだったので、どうもおかし
いと思ったのよ」。 こうして、父のうわきは暴かれた。
 (4) このうわさを聞きつけたウルトラの父は、急遽、円谷フロと共に記者会見
の席をもうけた。しかし、母と息子の姿はなかった。

うわさのウルトラマンレオ
 (1) しし座、L77星の王子、ウルトラマンレオには、一つの大きな夢があっ
た。それは、宇宙戦士のあこがれのまと、ウルトラ兄弟に加盟することだった。その
一つの手段として、レオは、多額の運営資金を、宇宙警備隊に融資していた。しかし
、現実は厳しく、なかなかきっかけがつかめない。それにはっきりとした規定はない
が、ウルトラ兄弟は、ウルトラの星の出身者でなければならないと言う、暗黙の了解
があるようだ。今の構成メンバーが、それを物語っている。通常の手段ではとてもウ
ルトラ兄弟にはなれない。レオはそう悟った。
 (2) レオは、悪徳商(星)人である、マグマ星人にワイロを送り、たまたま地
球に赴任してきた、ウルトラセブンを襲わせ、その変身機能を失わせた。そしてそこ
に自分が現れ、セブンを師匠と崇め、代わりに怪獣退治を引き受けた。また、ウルト
ラ俗のドン、ウルトラマンキングにもワイロを送り、ウルトラマントをレンタルして
もらったりして、コネを作った。
 (3) そして、最後の仕上げとして、レオは、暗黒宇宙の支配者、ババルウ星人
にワイロを送り、ウルトラの星の惑星軌道を制御する、ウルトラキーを盗ませ、ウル
トラの星をパニックに陥れた。そして、そのババルウ星人を、(八百長で)やっつけ
、ウルトラの星を救った功労者の肩書きを獲た後、ウルトラマンキングにも圧力をか
けてもらい、レオはみごと、ウルトラ兄弟に加盟することができた。
 (4) このうわさをききつけたウルトラマンレオは、急遽、円谷プロと共に記者
会見を行った。そして、このうわさは、マグマ星人の作ったデッチあげであり、事実
無根であることを強調した。

うわさのウルトラマン80(エイティ)
 (1) ウルトラ兄弟になるために、一人のウルトラ戦士が地球にやってきた。そ
の名はウルトラマンエイティ。年齢8000歳の、青春している若者だ。地球人からすれ
ば、この年齢は、仙人もかなわない大年寄りかもしれない。しかし、あのウルトラマ
ンより、12000歳も若い。若い時は、なんにでも挑戦したいもの。通常なら、常勤で
入るはずの、地球防衛軍(UGM)も、非常勤にして、中学校の先生もすることにし
た。そして、お役目たる、防衛軍隊員として、あるいは、ウルトラ戦士として怪獣と
戦うかたわら、学校では、5時までは、ぴちぴちの女生徒や腕白の男生徒、5時から
は、同僚の女教師と青春の火を燃やした。
 (2) そんな不良生徒を見て、ウルトラの星から「もっとまじめにやれ」という
、ウルトラサインが届く。エイティはしぶしぶ、UGMの隊員に専念することにした
。しかし、そこは燃える若者、ウルトラマンエイティ。今度は、同僚の女隊員と青春
の日を燃やす。また、ボランティアという形で、小学生への指導にも燃え、実習では
、怪獣との戦いでも、なにか新しいことにチャレンジしたいと、ジヒビキランという
怪獣とは、すもうをし、イダテンランという怪獣とは、かけくらべなどをした。この
、あまりにも不真面目な態度に、見かねたウルトラの父は、水から出向いてアドバイ
スをする。
 (3) 突然、ウルトラの星から、王女のユリアンがやってきた。どうやら、ウル
トラの落ちこぼれ実習生を連れ戻しにきたらしい。だが、所詮こいつは、世間知らず
のお嬢様。エイティは、うまく言いくるめて、UGMの隊員にユリアンを引き込み、
地球に滞在させることに成功する。そして、世間知らずのお嬢様が、地球人とのかか
わりで、トンチンカンなふるまいをするのを注意しながらも、心の中で笑っていた。
だが、それが、きっかけで、UGMの隊長に正体がバレてしまう。そして、「地球は
、地球人が守るから…」と、いらぬ気を使った隊長のせいで、地球にいずらくなる。
最後は、カッコよく、怪獣と戦うこともできずに、ユリアンに連れられ、ウルトラの
星に帰ることになってしまった。
 (4) このうわさをききつけたユリアンは、急遽、いやがるエイティを引きずっ
て記者会見を行った。そして、このうわさは次のウルトラ兄弟をめざすライバルの作
ったデッチあげであり、事実無根であることを強調した。

うわさのウルトラマンキング、起承転落

            うわさのウルトラマンキング 起
(1) M78星雲にある、光の国、通称ウルトラの星に住むウルトラの一族は、宇宙
の平和を守る、正義の味方である。そして、清く、正しく、美しい存在として、宇宙
のみんなから信頼されている。だが、住民が、ウルトラ族として生まれ変わってから
25万年ほどたったある日、大きなスキャンダルが起こった。27万年ほど前、太陽の爆
発で一族の滅亡から、フラズマスパークという人工太陽を製造し、その危機から星を
救った、ウルトラ長老の一人が、夫、子供のある女性と不倫をしたあげく、駆け落ち
して、ウルトラの星を出ていってしまったのである。しかも、その女性の夫は、宇宙
警備隊勇士指令部の前部長であり、その妹は、銀十字軍(宇宙警備隊救護部隊)隊長
にして、エンペラ星人の侵略から、ウルトラの星を守った英雄、ウルトラの父の妻、
ウルトラの母であった。正に、これは、国家の、全宇宙に対する信頼を、佚する大事
件であった。また、こんなことが怪獣軍団に知られたら、笑いの種にされてしまう。
特に、ウルトラノ父と母は、このもみ消しにやっきとなった。
 まず、これ以上の出世の道はないだろうからと、父親から譲り受けた、指令部長の
地位を捨て、二人を追って出て行った長男については、もともといないこととし、父
親が、指令部長に返り咲いた。また、妻は病気で死んだことにした。そして、幼少の
次男、セブンについては、姉が母親代わりとなり育てることとなった。
 その一方で、ウルトラの父と母は、祖国の名を汚した張本人の居場所を、密かに探
した。
 (2) 一方、駆け落ちした二人と長男は、追っ手からその身を隠して生活できる
場を求め、宇宙をさまよった。そして、しし座流星群の中にある、無人の星に身をよ
せた。そこは、周囲を流星が飛び交い、中に入るには、とても危険な場所であり、隠
れ家としてはもってこいだった。また、そういう危なっかしい場所なので、星として
の価値はなく、侵略宇宙人が狙ってくることもない。ウルトラ長老は、この星をキン
グ星と名付け、自らをその王として、ウルトラマンキングと名乗ることにした。
 (3) やがて、二人の間に娘が生まれた。そして、その娘が成長し、成人になっ
た時、連れてきた長男と結婚させた。地球人だと、これはいろいろ問題があるが、ウ
ルトラノ民族には、まったく問題はない。そして、結婚した二人は、後から生まれた
弟、妹と共に、獅子座内にある、L77星に移住した。そこで、二人は、王、女王とな
り、弟、妹たちは、一族として、小規模ながら国家を作った。やがて、二人の間に双
子の息子が生まれ、レオ、アストラと名付けられた。それから、L77星では、約1万
年の間、平和な時が流れた。
 ところで、キング星に残ったウルトラマンキングだが、駆け落ちした妻と、二人で
仲良く暮らすはずだった。ところが、自由奔放な妻は、今度はウルトラマンキング
捨てて、いつの間にやら蒸発してしまった。キングは、宇宙の情報をキャッチする能
力を使い、妻の居所を探し、テレポートしたが、妻も逃げるのがうまく、捕まえられ
ない。また、偶然出くわした、宇宙の凶悪怪獣を、ついでにやっつけ、すぐテレポー
トで消えたので、いつしか伝説の超人と呼ばれるようになった。
 (4) 姉が、長老と駆け落ちしてから2万年近くたち、ウルトラノ父と母は、つ
いに、長老の居場所を見つけた。しかし、だからといって、正義と平和を愛するウル
トラ族が、他星を攻撃するわけにはいかない。それで、サーベル暴君とも言われる、
侵略宇宙人、マグマ星人と密約をかわした。

       2 うわさのウルトラマンキング 承
 (1) ウルトラの父と母の命を受け、まぐま星人は、ブラックギラス、レッドギ
ラスという怪獣を引き連れ、L77星を襲った。ウルトラ族とはいえ、国ができてから
1万年、戦士としての活動を行ってこなかった人々は、王、女王を含め、次々と倒さ
れていった。ちょうどそのころ、ウルトラマンキングは、逃げられた妻を捜すべく、
遠い宇宙を旅していた。しかし、宇宙の全てのできごとを知ることができる、頭の球
体でそれにきづき、テレポートした時には、すでに遅く、L77星は、廃墟と化してい
た。孫である、二人の王子、レオとアストラを吸湿するのが精一杯だった。
 さて、吸湿された二人の王子だが、兄のレオは、地球人に姿を変え移住させ、アス
トラはキング星にかくまわれた。
 (2) キングは強い。それで、マグマ星人も契約に反して、キング星を攻撃しよ
うとはしない。また、地球は、ウルトラ族にとっては、第2のふるさとのような星で
ある。そこを、悪の宇宙人に、密約でも、侵略せよとは言えない。そこで、ウルトラ
ノ父と母は、わなを仕掛けることにした。
 まず、セブンを地球に派遣し、その後、まぐま星人に地球を襲わせ、セブンと戦わ
せる。しかし、これは、レオをおびき出すための芝居で、憎いかたきを見たレオは、
必ず現れるだろう。そこで、レオと共に、侵略宇宙人と戦うと見せかけ、レオを暗殺
するという計画を立てた。
 (3) だが、マグマ星人は、ヤハリ悪の侵略宇宙人であった。地球を見るなり、
この星がほしくなった。それで、契約に違反し、セブンを倒し、地球を侵略する方向
にハシッタ。そうとは気づかず、油断したセブンは、足の骨を折られ、痛めつけられ
てしまった。セブン危うし。と、そこに現れたのがウルトラマンレオであり、結局セ
ブンは、レオに助けられるという展開になってしまった。
 こうなれば、まず、侵略者を倒さねばならない。返信機能を失ったセブンは、レオ
の復讐心を利用し、レオ、いや、人間体のゲンを鍛えた。そして、きりもみキックと
いう必殺技を編み出させ、ブラックギラス、レッドギラスを倒し、マグマ星人を追っ
払った。
 (4) この後、レオ暗殺計画は変更される。セブンか、レオに、怪獣、および、
侵略者からの地球防衛を依頼し、強くなるためにコーチすることを約束した。しかし
、これは名目で、こいつは、いくら特訓しても、これまで、戦士としての経験のない
、星の王子様。レオでいられる時間も、ウルトラ戦士より20秒少ない、2分40秒だ。
そのうち、怪獣にやられるだろう。
 と、思いきや、レオはウルトラの遺伝子、特に、キングの遺伝子を持つウルトラ族
であった。訓練するごとにレオはどんどん強くなってゆき、次々と敵を倒していった
。また、セブンも、最初は、母を奪った憎きやつの孫ということで、きらっていたが
、その反面、兄の甥っ子でもある。また、訓練をしているうちに師弟愛にも目覚めて
いった。
 この、思わぬ良き展開に、キングは喜んだ。そして、調子に乗って、地球に姿を現
し、かわいい孫にウルトラマントという万能平気を与えた。
 こうして、計画は、ことごとく失敗して行き、激怒したウルトラの母は、計画を立
てたウルトラノ父を攻めた。攻められた父は、そのストレスを解消する手段として、
母が銀十
字軍の仕事で出張している時に、暗黒宇宙に身をよせた。そこには、ババルウ星人
いう、父のうわき相手がいた。ババルウ星人は、変身能力にすぐれ、父の好みの女性
に変身して、父を慰めた。そして、今回の話をきいて、それなら私が、レオ、アスト
ラ兄弟を暗殺してあげると、計画を持ちかけたのであった。父は、うっかり、それに
乗ってしまった。

        うわさのウルトラマンキング 転
 (1) ババルウ星人の立てた計画はこうだった。得意の変身能力を生かし、まず
、レオに化けてアストラをおびき出す。アストラが油断しているところで暗殺する。
レオも同じ手で暗殺するというものだった。
計画は、アストラを暗殺するというところまでは行かなかったが、なんとか、氷付け
にし、暗黒宇宙に監禁することができた。
 (2) だが、ババルウ星人も、悪の宇宙人であった。この後、アストラに化けた
ババルウ星人は、地球に向かうのではなく、ウルトラの星に向かった。そして、ウル
トラキーを盗み、地球に持ち去っていったのであった。
 このルルトラキーとは、ウルトラの星の軌道を制御する物で、これにより、ウルト
ラの星は、ウルトラキーに引かれ、地球に向かって、その軌道を変えた。ところで、
なぜ、ババルウ星人が、ウルトラキーを盗めたのか。それは、父が、うっかり、ウル
トラキーの保管場所をしゃべってしまったからであった。
 そうとは知らぬ、ウルトラ4戦士(ぞふぃー、ウルトラマン、帰ってきたウルトラ
マン、ウルトラマンA[エース])は、ウルトラの星の危機を救うべく、にせアスト
ラを追った。また、事情を知っている父は、出るに出られずお留守番。
 そして、地球では、ウルトラ戦士と、レオ、にせアストラとの戦いが始まった。4
戦士の放った合体光線が、にせアストラめがけて放たれる。レオは、にせ者とはしら
ず、アストラをかばい、合体光線を浴び倒れる。この時ばかりは、父も母も、「しめ
た」と思った。だが、この後すぐ、にせアストラは、ウルトラキーで地球を破壊しよ
るとする。ウルトラキーは、銃としての能力も備えており、小惑星を一発で破壊する
威力があるのだ。
 (3) 地球、危うし…。だが、その時、大きなエネルギー線が、ウルトラキーを
直撃し、キーは真っ二つに折れた。それは、ウルトラマンキングの放った光線技、キ
ングスパークであった。4人のウルトラ戦士にとっては、ウルトラキーは神聖な物で
、折るなんてこほはできない。しかし、すでにウルトラの星を捨てたキングにとって
は、そんなのどうでもいい。
 この後、地球に降り立ったキングは、先例光線を放ち、にせアストラの正体をあば
いた。そして、事態は一変する。
 4人のウルトラ戦士は、万が一、地球人から、ミサイルで攻撃された時の防御のた
め、ウルトラの星に帰り、レオは、アストラを救助した後、地球に戻り、こっそりキ
ングから教わった光線技、ウルトラダブルスパークで、ウルトラキーを修復。直った
キーは、アストラがウルトラの星にもどし、レオはババルウ星人をたおした。
 (4) これは、ウルトラの星にたいし、大きな貢献であった。これにより、キン
グは、かわいい孫たちを、ウルトラ兄弟に加えることを、ゾフィーウルトラの父
申し出た。これにたいし、キングが、もしかしたら、自分の祖父かもしれない、宇宙
警備隊隊長のゾフィーは、快く承諾した。父は、心の中ではいやだったが、反対する
ことができなかった。また、ウルトラの母においては、その怒りが頂点にたっしてい
た。姉には、不倫で恥をかかされる。甥は、ケガして、変身機能を失っただけではな
く、憎っき男の孫と仲良くなる。そして、その孫は、ウルトラの星の栄誉、ウルトラ
兄弟の仲間入りをするとは。「このままほおっておいたら、なにかまずいことがおこ
るのでは…」。そう考えた、母に負い目のあるキングと父は、和解し、母の怒りをど
う静めるか相談をした。

       うわさのウルトラマンキング 落
 (1) ウルトラマンキングウルトラの父は、テレポートで、だれにも気づかれ
ないよう、ブラックスターという星にやってきた。ここで、飼育、販売されている円
盤生物と言う怪獣を購入するためである。当初は、2匹だけ買う予定だった。が、担
当した者が、かなりのやり手で、正義の味方が、悪の怪獣を買うという弱みにつけこ
み、10数匹の円盤生物を売りさばいた。また、それだけでなく、ブラック司令官とし
て、地球に赴任し、その取り扱いをも承諾させた。
 (2) ウルトラの母の怒りを静める計画は二つあった。その一つは、セブンとレ
オを引き離し、セブンをウルトラの星に帰還させること。
 具体的には、シルバールルーメという円盤生物を使い、マック宇宙ステイション基
地を破壊する。その際、ウルトラの母がセブンを救い、ウルトラの星に連れて行く。
レオは、地球に行ってもらうという計画だった。
 また、そんなことをすれば、マックの隊員が犠牲になるが、セブンもレオも、隊員
には嫌気がさしていたので、これを承諾した。

 セブン → おれが、ウルトラ警備隊のヤマオカ長官から隊員に推薦された時、他
の隊員たちは好意的に迎えてくれた。また、ガッツ星人に十字架にかけられた時、俺
の贈ったSOS電波を受信、解読し、おれを助けてくれた。
 だが、マックの隊員たちはなんだ。隊長のおれが推薦したのに、特別扱いだのなん
だのって、ひがみやがって。アストラのSOS信号は、職務怠慢で無視しやがって。
 レオ → 入隊した時から、おれをいじめやがって。アストラのSOS信号を、無
視したのは絶対許せない。

 そして今回は、初めて、計画どおり事が運んだ。
 (3) もう一つの計画は、レオの殺害である。とは言っても、一時的なことだが
。まず、その前に、購入した円盤生物を、10匹ほどレオに処分させた後、派遣した
のがブニョと言う円盤生物。まあ、本能でしか動かない種類よりはましかもしれない
が、こいつは、自分を知恵者と思い込んでいる、大バカ者の円盤生物であった。こい
つの考えた殺害計画は、レオを、たった零下100度の部屋におびきだし、凍らせて
、のこぎりで切り刻むという、残虐ではあるが、子供だましなものであった。一瞬、
レオ前身発光と言う光線技で、焼き殺してやろうかなとも思ったが、キングとの約束
なので仕方がない。そして、ばらばらに殺害された後、予定通りキングの再生光線で
復活し、ブニョを簡単にたおした。
 レオに対して、ここまでやったのだから、優しい母をイメージとするウルトラの母
も、もう、おれるしかなかった。この後、レオが、残りの円盤生物を退治した後、証
拠隠滅のため、ブラックスターを粉砕。一連の騒動は幕引きとなった。
 (4) このうわさを聞きつけたウルトラの父、母、そしてウルトラマンキング
、急遽、円谷プロと共に記者会見を行った。そして、このうわさは、怪獣軍団の作っ
たデッチあげであり、事実無根であることを強調した。