如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。ウルトラ新作映画に乗じて、うわさのウルトラのぼやきその1 2作品を投稿いたします。

わ わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさら
ぎ ふみじつ)です。
 いよいよ、新作のウルトラ映画、「ウルトラマンサーガ」が封切られました。
 それに乗じて、以下の2作品を投稿いたします。

  うわさのウルトラファミリーのぼやき
                             ペンネーム如月文実
 この四コマ物語はあくまでうわさであり、実際にウルトラファミリーがぼやいたわ
けではありません。

 初代ウルトラマンの言い訳
 (1) 私は、戦士タイプのウルトラ族ではない。私は、研究者タイプのウルトラ
族である。それは、私の、宇宙大学教授という肩書きが証明している。それが、なぜ
ウルトラの父に弟子入りし、戦闘集団の宇宙警備隊に配属されることとなったのか
。これには、大きな勘違いがあった。
 私の友人ゾフィーは、戦闘タイプで、もともとかなり強かった。でも、もっと強く
なりたいと、あこがれのウルトラ戦士、ウルトラの父に弟子入りしたいと、強く思っ
ていた。しかし、腕っ節は強いものの、はっきり言って、頭は強くなかったゾフィー
ウルトラの父にどう頼んだらいいのかわからず、私に弁護を頼んだわけだ。ところ
が、ウルトラの父も、はっきり言って頭は強くない。なにを勘違いしたのか、弁護で
一緒にきた私まで、弟子入りを希望していると勘違いした。そうではないことを、懇
切丁寧に説明したが、思い込んだらもう、強くない頭は、それを理解できない。ゾフ
ィーも、私を弁護するだけの頭はない。結局私も、ゾフィーと共に、ウルトラの父
弟子入りするはめになってしまった。
 とはいえ、基本的には、私も超能力を持ったウルトラ族である。腕っ節の劣るとこ
ろは、頭でカバーする。運動力学、光エネルギー変換学を駆使し、ゾフィーほどでは
ないが、母国、光の国のスーパーマンと言われるほど強くなった。
 (2) 私は、地球人でいう、死刑廃止論者である。悪の存在でも、怪獣や宇宙人
をむやみに、その命を奪うのには反対である。それよりも、宇宙の墓場なる、地球で
いう、終身刑専門の刑務所のような空間を作り、そこに生かしたまま監禁する。そう
すれば、宇宙に害はなく、種の保存にもつながる。それで、私は、生け捕りにした凶
悪宇宙怪獣ベムラーを、宇宙の墓場に護送するという任務についた。
 だが、ここでも、思わぬ事態がおこった。これまでの学説から、ベムラーは、本能
的行動のみで活動する怪獣であるはずが、このベムラーには、例外的にすこし知能が
あった。監禁に使用していた青い引責型の宇宙船を、みずから操縦し、逃亡を図った
のだ。私は、赤い引責型の宇宙船で追ったが、悪いことは重なるもので、地球所属の
、ビートルという飛行機に衝突。ハヤタという乗組員を死なせてしまった。仕方がな
いので、彼と一心同体となり、彼を復活さて、地球に逃げ込んだベムラーを追った。
 こうなればもう、動物愛護もなにもねえ!私に恥をかかせたベムラーを抹殺してや
る。また、生き恥さらして祖国に帰りたくなかったので、ベムラーは、青い宇宙船ご
と、すべしウム光線でこなごなにしてやった。
 その後、私は、地球に滞在し、怪獣退治を行ったが、ガバドンヒドラ、ウー、シ
ーボーズなど、人類に危害を与えない怪獣は別として、怪獣は処刑することにした。
 (3) 確かに、私は、ゾフィーほど強くないが、エリートの戦闘集団、宇宙警備
隊に所属している。けっして弱くない。だが、ウルトラ族が初めて経験する地球とい
う星の環境は、滞在するには、過酷な環境であった。もともと、データーがなく、し
かも突然の滞在だったので準備もなにもなく、体に大きな負担がかかってしまった。
それで、しだいにパワーダウンしていったのだ。私の必殺技、スペシウム光線も、八
つ裂き後輪(ウルトラスラッシュ)も、パワーダウンして、しだいに怪獣にきかなく
なってしまった。最後は、ゼットンという怪獣にたおされ、ゾフィーが迎えにきて祖
国に帰ることとなったのだが、本当は、生き恥さらして帰りたくなかった。それで、
自分が生命エネルギーをもらって分離したら、ハヤタが死ぬと理由づけ、帰途を拒否
したが、ゾフィーにしては用意周到で、ハヤタの分も生命エネルギーを持ってきたと
いうことで、しぶしふ祖国へ帰った。
 (4) 私は、宇宙大学教授である。けっして、まぬけでも、おっちょこちょいで
もない。ビートルと衝突したのも、ハヤタの前方不注意。怪獣ゴモラの時など、ベー
ターカプセルを落としたのも、ハヤタの管理不行き届き。怪獣スカイドンの時、スプ
ーンとベーターカプセルとを間違えたのも、科学特捜隊パリ本部の、あんぬ隊員の指
令を、だれが担当するか、そのくじ引きでインチキしたのも、ハヤタの性格だ。私で
はない。私は、宇宙大学の教授であり、清く、正しく、たくましい、正義の味方であ
る。

  ウルトラセブンのぼやき
 (1) ウルトラセブンは、二つの事で悩んでいた。他のウルトラ兄弟には、ウル
トラと名前の間に、「マン」が付く。だのになぜ、自分だけ「マン」が付かないのか
。これに対し、「わたしたちも、『マン』がつかない」と、ウルトラの父と母は言う
。でも、本名は、ウルトラマンケンに、ウルトラウーマンマリーじゃないか。「おれ
なんて、『ウルトラ』さえ付いていない」。ゾフィは言う。でも知っているぞ。密か
に別のところで、「ウルトラマン」を付けていることを。いや、今、私にも、本名と
して、「レッドマン」という名前があることになっているが、今度は「ウルトラ」が
ついていない。なぜ、「ウルトラマンレッド」にしてくれなかったのか。それに、こ
の、「レッドマン」という名前は、他のヒーローにも使い回されていて、レッド星に
は、同じ名前の、「赤い通り魔」とも言われている、やつもいるじゃないか。
 そして、もう一つの悩みが、カラータイマーが付いていないことだ。「君はマン系
ではなくセブン系のウルトラ族で、ビームランプがその代わりをしている。だから気
にすることはない」。ウルトラの、父も母もそう言うが、ではなぜ、同じセブン系で
、息子のタロウにはカラータイマーが付いているのだ。よし、それなら自分の息子に
もカラータイマーを…。とにかく、セブン系特有の、「ジュワッチ」というなまりを
なおさなければ。
  (2) ウルトラセブンは不満だった。ウルトラマンが、ゼットンと言う怪獣に
やられ、死にそうになった時には、ゾフィーが助けに行った。だのになぜ、自分が、
ガッツ星人に処刑されそうになった時、だれも助けに来てくれなかったのか。そして
帰ってきたウルトラマンが、ナックル星人に処刑されそうになった時、初代ウルト
ラマンと共に、ウルトラの星作戦で助け、エースが、エースキラーという超獣やヒッ
ポリット星人と戦った時には兄弟と共に助けに行った。さらに、タロウの時には、地
球でバーベキューを楽しむつもりが、テンペラー星人との戦いに巻き込まれてしまっ
た。おかしい、なぜこうなるのだ。
 いや、それだけではない。帰ってきたウルトラマンには、ウルトラブレスレットを
配達した。エースの時には、バクタリという超獣を元のバクに戻したり、ファイヤー
星人とファイヤーモンスと言う超獣との戦いで、重傷をおった時には、励ましに行き
、オニデビルという超獣の時には、力が抜ける赤い豆を除去する治療を行う。さらに
、タロウの時には、怪獣、キングトータス親子をウルトラの星まで運搬。これでは使
い走りではないか。
 (3) ウルトラセブンはうれしかった。これまでの苦労が報われ、2回目の地球
赴任が決まったのだ。それも、地球人としての肩書きは、地球防衛軍MACの、隊員
ではなく隊長だ。ところが、なまりもなおしたしと、喜んだのもつかの間、最初の、
レッドギラス、ブラックギラスという怪獣との戦いで、右足を負傷。変身できなくな
ってしまった。たまたま、L77星から地球に来ていた、レオというやつを弟子にし、
怪獣退治の任務は遂行できた。だが、こいつ、なぜ異星人なのに、「ウルトラマン
という姓、それに、カラータイマーが付いている。その後、ウルトラマンキングに、
こいつと弟のアストラを、ウルトラ兄弟にする仲介を頼まれる。もう、こんな役、い
や!あげくのはてには、女性隊員の気を引こうと、基地内で開いた誕生会。その時、
円盤生物シルバーブルーメに襲われて、基地は壊され、部下は死に、自分自信も生死
不明となってしまった。
 (4) 戦士としてやっと復活したのは、ウルトラマンエイティの時。でも、それ
は、妄想ウルトラセブンという悪役。第1回目の赴任の時、にせウルトラセブンとい
うのと戦ったことはあるが、妄想とはなんだ妄想とは。しかし、これも戦士として出
たのだからまだ許せる。だが、おとめ座出身の魔法使いの小娘、コメットさんに、バ
トンで操られるのだけは納得できない。
ーーー 四コマ物語 説明
四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?