如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。ご子孫様シリーズその3 2作品を投稿いたします。

わ わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさら
ぎ ふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の   作品です。
ご子孫様シリーズその2
如月文実
 この四コマ物語は、よく知られているおとぎ話等を、その子孫としてパロディイ化
した作品です。そして、(1)〜(3)では、元となる話を紹介していますが、(4
)の子孫はいったいなんの話でしょう。

 子孫の太郎
 (1) ある御殿のご主人様は大変なものぐさ者。いつも屋敷の庭にござを敷いて
、みすぼらしいかっこうでごろごろしている。だがご主人様は、いい未分の出である
。体は動かさないが、口と頭を動かし、うまく金儲けをしている。なにを隠そうこの
ご主人様、「ものぐさ太郎」の子孫であった。祖先同様、口と頭を使ってうまく生活
していくのは得意だった。
 (2) 大金持ちで主人はものぐさ者。これはねらい目だ。そう考えた鬼の盗賊団
は、御殿を襲った。ところが、だが、御殿には、きびだんごを食わせて、日々屋敷の
警備をさせている、イヌ、サル、キジがいた。そして主人も鬼と聞くやいなや、がら
りと態度をかえ、刀を持ち出し鬼に立ち向かっていった。なにを隠そうこのご主人様
、「桃太郎」の子孫でもあった。警備にあたっていた三匹も、その子孫であり、たち
まち鬼をかえりうちにした。
 (3) 逃げていく鬼たちに、ただで逃がしてなるものかと、ご主人様は、天に合
図を送った。すると突然雷が海に落ち、それを合図に竜宮城から竜がやってきた。ご
主人様は竜にまたがり鬼を追った。なにを隠そうこのご主人様、竜宮城に行った「う
らしま太郎」。そして、竜を従えた「竜の子太郎」の子孫でもあった。この竜は死ん
だ母親の生まれ変わり、雷をおこした雷様は祖先からの子分であった。そして、ご主
人様は、鬼の住む島に辿りつき、宝物を分捕った。
 (4) だが、御殿にもどったご主人様は、おじいさんになっていた。分捕った宝
物の中に玉手箱が入っていたのだ。開けてはならないと思いつつも、体の遺伝子がそ
れを許さなかった。ご主人様は若返りを計るため、不思議な滝の水を飲み、三年の間
眠ることにした。

 子孫の鬼
 (1) 夕暮れせまる山の中、原っぱに多くの村人が集まっていた。みなはここで
踊りの師匠を待っていた。師匠は山に住む赤鬼だった。なにを隠そうこの鬼、「泣い
た赤鬼」+「こぶとりじいさん」に出てきた鬼の子孫であった。子の鬼も祖先同様人
間が好きで仲良くなりたいと思っていた。それで、祖先伝来の鬼踊りを教え、人間と
の交流を計っていたのだ。
 (2) 一仕事終え、鬼は棲家にもどった。庭先には、トラの毛皮でできているパ
ンツがほされていた。今日からお手伝いさんが来ていて、鬼のいぬ間に洗濯をしてく
れていたのだった。また、気がきくことに晩飯にたくさんのおにぎりも作ってくれて
いた。お腹のへっていた鬼は、それを次々とぱくりとひとのみにしていった。その直
後、鬼は全身を金棒でたたかれたような激痛を感じた。鬼の目からは涙がぼろぼろこ
ぼれた。しかしそれもそのはず、おにぎりの中には、桃と豆を元にした具が入ってい
るものもあったのだ。なにを隠そうこの鬼「桃太郎」に退治された鬼の子孫でもあっ
た。それで桃は勿論のこと、豆は鬼が共通してきらいなものだ。それを胃の中に入れ
たのだから、たまったものではない。鬼は攪乱し寝込んでしまった。
 (3) 心配した村人たちは、お医者さんを呼んでくれた。その医者は、針治療を
専門とする医者だった。医者は針をこづちで打ち、お腹から鬼の胃の中に歯利を差し
入れた。なにを隠そうこの医者、鬼の胃の中に入り、針でちくちくやって、鬼を退治
したあの「一寸法師」の子孫であった。医者が、こづちで針をうち、「病よ退散せよ
」と唱えると、どんな病気もなおる、名医だった。そして幸いにもこの鬼は、退治さ
れた鬼の子孫ではなかったので、すなおに治療を受けることができた。
 (4) それですっかりよくなった鬼は、お礼になにかしたいと医者に申し出た。
医者は、隣の村に住んでおり、こほにくるのに船で川を渡らねばならない。それで川
に橋を造ってくれないかと頼んだ。だが、この鬼には、橋を造る遺伝子はなかった。
さて、どうしたものかと考えたあげく、自分の名前を当てたら橋を造るという条件を
出した。
ーーー 四コマ物語 説明
四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?