如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。擬人〜ミクロの人々その1 3作品を投稿いたします。

 わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさら
ぎふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の3作品です。
擬人−ミクロの人々
如月文実
 これは、擬人の中で、グループ分けした作品です。
>
> ジプシー
>  (1) 長期間におよぶジプシー生活の末、われわれは、ついに安住の地を発見
> した。そこは、暑くも寒くもなく、生活していくうえで最適な環境であった。食べ
> 物も豊富で、飢えることもない。ここには狂暴な白色原住民はいたが、数もそんな
> に多くない。われわれはここに住みつき、子孫を増やし繁栄する。これでわれわれ
> のジプシ
> ー生活にもピリオドが打たれた。
>  (2) 最適な環境の中、われわれはどんどんと子孫を増やした。いつかしら、
> 安住の地は、わが民族でいっぱいになった。いつまでも変わることないこの環境。
> どこからともなく、無限に現れる食料のおかげで、われわれは安らかに暮らすこと
> ができた。わが民族の中には、新たなる安住の地を求め、旅立つ者もいた。
>  (3) ところが、ある日のこと、急に環境が変化した。あまりの暑さのために
> 、われわれの仲間はどんどんと倒れていった。また、この期を逃してなるものかと
> 、白色原住民が総攻撃をかけてきた。その数は、われわれがここに来た時よりも、
> はるかに多かった。原住民たちの攻撃で、われわれの仲間はどんどんと食い潰され
> ていった
> 。さらに、外部から大量の毒液が流れ込み、われわれの仲間はどんどん中毒死した
> 。
> 安住の地は、一変して地獄と化した。 
>  (4) かろうじて生き残ったわれわれの仲間は、地獄と化したこの土地から離
> れることを決意した。われわれは命からがらこの地を脱出した。われわれはまた、
> 安住の地を求め、ジプシー生活を送ることとなった。脱出した時、安住の地であっ
> た所から声が聞こえた。「ああ、やっとかぜがなおった」。
>  エリートの役目
>  (1) 全宇宙の各地から、エリートガ集まってきた。彼らは、その地区、その
> 地区で、選ばれたエリートたちだった。彼らが目指すのは、宇宙の中央にある、宇
> 宙戦士訓練学校。彼らは、ここで勉強し、訓練を受け、宇宙の外部から侵入してく
> る、悪の生命体と戦う、宇宙戦士の司令官としての、教育を受けるのだ。
>   (2) 司令官としての教育は、かなりハードなものであった。よりすぐられ
> たエリートの中にも、どんどんと脱落していく者がでていった。残ったエリートは
> 、必死になって、勉強し、訓練を受け、スケジュールをこなしていった。この宇宙
> の未来を守るのは、自分たちだと言うほこりを持って。
>  (3) そして、ついに、卒業の時がきた。厳しい訓練に残った学のエリートは
> 、ほんの僅かであった。彼らは、卒業するとすぐ、各部署に配置され、仕事が始ま
> る。
> 北の宇宙に所属する兵士から、司令官に、侵入してきた生命体の一部が持ち込まれ
> る
> 。司令官は、それを即座に分析し、悪の生命体であることがわかった。司令官は兵
> 士たちを終結させ、悪の生命体にたいする攻撃体制を整える。攻撃開始、兵士たち
> は、司令官に授かった、最も高価的な攻撃を悪の生命体に仕掛ける。
>  (4) こうして、悪の生命体は、司令官とその部下の兵士たちの活躍により、
> 退治された。宇宙は、再び、平和を取り戻した。しかしまだ、油断はできない。い
> つまた、悪の生命体が侵入してくるかわからない。ちなみに、この司令官の名は、
> T細胞
> 、宇宙の名は人体と言う。 
>  鍛錬
>  (1) われわれは怪盗MRSA。われわれは、あるお宝を狙っている。しかし
> 、お宝の有りかは、環境が非常に厳しく、めったなことでは侵入できない。また、
> お宝の周囲には、兵隊がいつも見張っている。そのうえ、お宝を狙うのは、われわ
> れだけではない。他にもたくさんのライバルたちがいる。ライバルをだしぬき、数
> 々の難関を通りぬけて、お宝を手に入れるためには、それに打ち勝つだけの身体能
> 力が必要だ
> 。われわれは、たえず鍛練しなければならない。
>  (2) お宝を取り巻く環境は、時たま穏やかになることがある。われわれは、
> そのすきを狙い侵入する。そして、兵隊たちと激しい戦いを繰り広げたあげく、な
> んとかお宝を手に入れる。と、その時、これまで経験したことのない環境の変化が
> おこった。どこからともなく、強力な猛毒が流れてきたのだ。その名はペニシリン
> 。われわれは一瞬のうちに全滅してしまう。いや、その中にも命からがら逃げ出し
> た者もいた
> 。彼らは猛毒の恐ろしさをみんなに伝えた。われわれはその情報を元に、また、ラ
> イバルからも情報を得ながら対策を練った。そして、それに絶えうる体を身に付け
> るため、鍛練に励んだ。
>  (3) ついにわれわれは、猛毒ペニシリンに絶えうる体を見に付けた。鍛練を
> 怠ったライバルたちが次々と倒れる中、われわれはお宝を手に入れる。ライバルが
> 減った分、分け前も増える。これでばんばんざいかと思いきや、新たな猛毒が出現
> した。
> その名はバイコマイシン。これはペニシリンよりも、さらに強力で、いままで鍛え
> た体がなんの役にもたたない。われわれはまた、鍛練をしなければならなくなった
> 。 
>  (4) そしてついに、われわれは猛毒バイコマイシンにも絶えうる体を鍛練に
> より身に付けた。いまでは、ペニシリンにしろ、バイコマイシンにしろ、毒物が流
> れることを歓迎している。なぜなら、毒物のおかげで他のライバルたちは次々と倒
> れ、われわれだけがお宝を独占することができるからだ。
>  天変地異
>  (1) われわれの住む土地は、けっして環境に恵まれた所ではない。この土地
> では、1日に2、3回、天から食料が降ってくる。それはいいのだが、少し時間が
> たつと、食料は消える。そして、それを合図に、恐怖の天変地異がおこる。天から
> 毒の滝水が落ち、その後、毛むくじゃらの怪物が舞い降りる。そして、落ちてきた
> 毒を土地の、いたる所に撒き散らすのだ。そして、その後、決まっておこる 大雨
> が、毒液と仲間の死骸を流していく。生き残るのは僅かだ。これに加え、ときどき
> 、灼熱の地獄がやってくることもある。それに、この土地には他民族も多く、勢力
> 争いも激しい。
>  (2) 突然、いままでおこったことのない天変地異が、われわれを襲った。大
> 地が消滅したのだ。われわれは、空間になげだされた。しかし幸いにも、前と同じ
> ような大地が、すぐに見つかり、われわれはそこへ移住した。われわれと同じよう
> になげだされた他民族も舞い降りた。
>  (3) 新しい土地は、われわれの民族にとって、非常に環境のよい所だった。
> 前の土地と同じように、食料は降ってくる。しかし、毒の滝水も、怪物も現れない
> 。また、この土地にある特別な物質は、他の民族には毒になるようで、次々と滅亡
> していった。勢力争いのないこの土地で、われわれは、どんどん勢力をのばしてい
> った。
>  (4) ところが、ある日突然、前の土地と同じような天変地異がおこった。毒
> の滝水が落ち、怪物が現れたのだ。そしてその後、あの灼熱地獄がおこった。繁栄
> していたわれわれの民族のほとんどが死滅してしまった。そして、生き残ったある
> 者が、天の声を聞いた。「抗菌まな板も、ちゃんと洗わなきゃだめ」。
> ーーー 四コマ物語 説明
> 四コマ物語とは
>  (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発し
> た文学形態(?)です。
>  (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
>  (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ
> ・社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
>  (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四
> コマ物語ワールドを作ってみませんか。
>
>  特徴、可能性
>  (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
>  (2) その中にもジャンルがいろいろある。
> (3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティ
> ーにとむ。
>  (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
>  (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
>  (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
>  (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
>  (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(
> 要約四コマ)。
>  (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
>  (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
>  (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
>  (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?
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