如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。アッポチンの投稿から、即席の四コマ物語を投稿いたします。

 わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさらぎ
 ふみじつ)です。
 5月19日のアッポチンの投稿にもありましたが、次の参議院選挙では、あの、柔道
の、やわらちゃんが立候補するようですね。
 と、いうことで、以下の四コマ物語が、即席でできましたので投稿いたします。な
お、新総理になった菅議院については、構想がうかんでません。

四コマ物語〜政治風刺より
                 体当たり
                         如月 文実
 (1) 野党の、参議院比例区に立候補した、元、オリンピック男子レスリング銀
メダリストの当利が、みごと当選をはたした。彼は、現役引退後、タレントとしても
活躍しており、知名度は高かった。そこで、いわゆる、タレント候補として、白羽の
矢が立ったのだ。候補者としての、彼のスローガンは、彼の得意技をかけて、「与党
の不正に体当たり」だった。厳密に言うと、体当たりとレスリングのテイクダウンは
違う意味なのだが、英語も苦手で、自分の名前が「あたり」といることで、得意技の
テイクダウンを、現役時代からこう言っていた。そして、それをスローガンにしたの
であった。だが、これは、言葉のたとえとして言っているだけではなかった。たとえ
ば、与党の、不正な強行採決の時には、体を張って阻止するという意味も含まれてい
た。
 (2)  委員会の最中、突然、議長から、法案採決の動議が出された。これは、
野党にとっての、不正な強行採決の動議であり、当利にとっての、ゴングであった。
勇んで立ち上がった当利は、前に座っていた、与党のからの大きな男性議員を、片手
で簡単に押しのけた。そして、行く手を阻む与党議員を、文字通り体当たりで退け、
議長席へと向っていった。そして、議長のマイクを取り上げ、大声で怒鳴りつけた。
この混乱に、委員会は、いったん休憩となり、とりあえず強行採決は阻止された。し
かし、再開された委員会では、当利は、おつなしくしていた。2度3度と暴れると、
かえって国民からの指示を失うと、野党の親玉から指導を受けていたからだった。
 (3) 次の参議院選挙を控えての国会にて、またも強硬採決が行われようとした
。「ゴングがなった」と、当利は勇んで立ち上がった。そして、前に座っていた、与
党のからの小さな女性議員を、片手で簡単に押しのけた。そして、行く手を阻む与党
議員を、文字通り体当たりで退け、議長席へと向っていった。そして…と、ここまで
は、いつもどおりだった。しかし次の日、思わぬ事態がおこった。前の日に押しのけ
た女性議員は、転倒したのであったが、この日、全治3週間の診断書を持って、車イ
ス姿で現れたのだ。与党側は、国会内での暴力、女性に対する暴力として、野党を激
しく攻めた。これに対し野党は、これは自作自演のパフォーマンス、時期選挙をにら
んでの、卑怯なパフォーマンスと与党を攻めた。だが、選挙モードに入ってしまうと
、こんな泥仕合をしているひまはないと、うやむやにされた。
 (4) そして、参議院選挙が終わり、また、国会が始まった。そして、また、強
行採決という、当利にとってのゴングが鳴った。当利は、また性懲りもなく、前に座
っている、新人の女性議院を、片手で押しのけようとした。だが、腕を伸ばしたその
瞬間、その女性議員は当利の腕をつかんだ。そして、突進しようとしていたその力を
利用し、すばやく背負い投げの体制に入った。当利の体は注に舞い、床にたたきつけ
られた。でも、もともと、レスラーの当利は、これくらいのことでケガをするやわな
体ではない。だが、思わぬ転回に放心状態となり、その場に座り込んでしまった。と
ころで、その女性議院だが、オリンピック女子柔道の金メダリストだった。