如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。うわさのウルトラファミリーその2 3作品を投稿いたします。

 わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさらぎ
 ふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の3作品です。

うわさのウルトラファミリー
如月文実
 この四コマ物語はあくまでうわさであり、実際のウルトラファミリーとは関係あり
ません。

 うわさのウルトラマンエース(A)
 (1) 帰ってきたウルトラマンが、ウルトラの星に帰還するやいなや、宇宙警備
隊本部は、おおもめにもめた。次に地球に赴任することになっていたウルトラマン
ースが、体を借りる人間に、女を選んだのだ。「体を借りるのに、男女差別をしては
いけない。」と言うのが、エースの理屈であったが、その魂胆はみえみえである。こ
れにたいし、やろうに体を借りて地球で生活していた、ウルトラマンと帰ってきたウ
ルトラマンは、「か弱い女性の体を借りたのでは、パワーがでない」と言う理屈で猛
反発した。これにたいしエースは、「体を借りる女性は、実は月星人で強く、問題は
ない」と反論した。結局この議論は、ウルトラの父が中に入り、エースの体をふたつ
に分離し、もう一方は、ださいパン屋のにいちゃんの体を借りると言うことで決着し
た。
 (2) しかし、1人の人間の中に入るのならともかく、体を分離して、2人の体
の中に入るとなると、本当にパワーが落ちてしまう。実際、ドラゴリ−と言う超獣と
戦った時は、一時仮死状態となり、ブロッケンと言う超獣と戦った時は、兄弟たちに
、ウルトラサインを送ってもらい、かろうじて勝った。また、ギロン人とアリブンタ
と戦った時は、ゾフィの援助を受け、エースキラーと戦った時は、他の4兄弟の援助
を受けた。そして、当面の敵、巨大ヤプールとの決戦では、またゾフィの助けを受け
る。特に、ヒッポリ
ット星人と戦った時には、他の兄弟だけでなく、ウルトラの父まで、一時仮死状態に
させてしまったので、非難囂々となる。これにたいしエースは、「自分が戦っている
のは、怪獣よりも強い超獣だから」と言う理屈で反論した。しかし、それは認められ
ず、体を借りた月星人のかたきである、ルナチクスと言う超獣を倒したのをきっかけ
に、月の女を月に帰し、ださい、元、パン屋のにいちゃんの体だけを借りることとな
ってしまった。
 (3) 住みごこちのよい女の体から出たことで、エースは、完全にやる気を亡く
してしまった。バクタリ、ファイアー星人と、ファイアーモンス、オニデビルと言う
超獣と戦った時には、セブンが援助し、ドリームギラスと言う超獣と戦った時は、ゾ
フィが援助し、スノーギランと言う超獣と戦った時は、ウルトラの父が、分かれた月
の女までつれて励ましたが、やる気はでない。あげくのはてには、人間の子供たちに
、自分がウルトラマンエースであることを、自らばくろして、さっさとウルトラの星
に帰った。
 (4) このうわさを聞きつけたウルトラマンエースは、急遽、円谷プロと共に記
者会見の席をもうけた。そして、このうわさは、異次元人ヤプールが作りあげたデッ
チあげであり、事実無根であることを強調した。

 えんまとウルトラ兄弟
 (1) えんま大王が、いつものように実務を行っていると、そこに、ひょっこり
ウルトラマンがやってきた。「どうしたんだい。強い正義の味方のきみが、こんな
ところに…」。えんま大王が聞くと、「いやあ、地球で、ゼットンと言う怪獣にやら
れちゃって…」。と、ウルトラマンはてれくさそうに答えた。正義の味方とは言え、
あれだけたくさんの怪獣と戦っていれば、たまには負けることもあるか。えんま大王
も納得して、天国へ行く手続きを進めた。と、その時、現世から、ウルトラマンを呼
ぶ声が聞こえてきた。それは、ゾフィであった。ゾフィは、ウルトラマンに、「いき
かえらせてやるから帰ってこい」と、ウルトラマンを誘った。喜んだウルトラマン
、あの世からこの世へともどっていった。
 (2) それから数年後、えんま大王が、いつものように実務を行っていると、そ
こに、ひょっこり、帰ってきたウルトラマンがやってきた。「どうしたんだい。強い
正義の味方のきみが、こんなところに…」。えんま大王が聞くと、「いやあ、地球で
、ナックル星人と、ブラックキングと言う怪獣にやられちゃって…」。と、帰ってき
ウルトラマンはてれくさそうに答えた。この時、えんま大王は、ちょっといやな予
感がしたが、「ゾフィには、あの時、きつくしかっておいたので、そんなことはない
だろう」と、天国へ行く手続きを進めた。と、その時、現世から、帰ってきたウルト
ラマンを呼ぶ声が聞こえてきた。「おーい、帰ってきたウルトラマン、いきかえらせ
てやるからもどってこい」。「いやあ、えんま大王様、おひさしぶり」。それは、ゾ
フィではなく、ウルトラセブンウルトラマンであった。喜んだ帰ってきたウルトラ
マンは、文字どおり、あの世からこの世へと帰っていった。
 (3) 次の年、今度は、えんま大王の所に、「いやあ、ヒッポリット星人にやら
れちゃって…」。と、ウルトラマンエースがやってきた。そして、そのすぐ後に、霊
界をさわがせた、あの兄弟たちが、ぞろぞろやってきた。「その節はどうも」。「ま
た、きちゃいました」。兄弟たちは、それぞれ挨拶をした。「今度は兄弟そろってき
たのだから、だいじょうぶだろう」。と、思いつつも、えんま大王は、やはり、いや
な予感がしながら、天国行きへの手続きを進めた。そして、その予感は、しばらくし
てから的中してしまった。現世から、ウルトラの父の声が聞こえてきたのである。「
おーい、エース、私の命をやるから、ヒッポリット星人をやっつけてこい」と、ウル
トラの父は、エースを呼んだ。喜んだエースは、父と交代で現世にもどった。しかし
、この処置に、他の兄弟たちは、「なぜ、エースだけをいきかえらせたのだ」と、父
に、激しく抗議をした。しかし、そこはさすがに父であるウルトラ、エースにこっそ
り、他の兄弟たちをいきかえらせる方法を教えていた。そしてすぐ、兄弟たちも、あ
の世からこの世へともどっていった。
 (4) この一連の騒動に、えんま大王は怒った。いくら正義の味方だからと言っ
て、簡単にいきかえらすなと父を怒鳴りつけた。しかし そこはさすがに父のウルト
ラ、「その代わり、とうぶん私がここに残りますから」と、えんま大王をなだめた。
その言葉どおり、ウルトラの父は、しばらくの間えんま大王の所に居座り、クリスマ
スのころに、いきかえって行った。かんかんになったえんま大王は、ちょうど、地獄
で映画をとっていた円谷プロに文句を言った。

 うわさのウルトラ親子
 (1) 平和を愛するはずの、ウルトラの父と母が、この日は珍しく、夫婦ゲンカ
をしていた。ことの発端は、一人息子のタロウを、怪獣退治のため、地球に赴任させ
るかどうかであった。父は、学校出たてのタロウには、まだ荷が重すぎると言う理屈
で反対した。これにたいし母は、かわいい子には旅をさせろと言う理屈で、猛烈に賛
成した。結局タロウは、地球に赴任することになったのだが、父は、あれだけ、一人
息子のタロウのことを、大切にしていた母が、猛烈に地球に赴任させようとしたのか
。その理由がわからなかった。    
 (2) さすがにタロウは、ウルトラの父の実の息子であった。出てくる怪獣たち
を、ほとんどあぶなげなく、たった1人で退治した。また、どう言うわけか、出てく
る怪獣たちも、デッパラスとか、モットクレロンとか、ふざけたような怪獣も多かっ
た。そんなおり、月から、モチロンと言う、ウスに似た、これまたふざけた怪獣がや
ってきた。こいつが月から地球に来た理由もふざけていて、地球侵略とか、人類の滅
亡とか、そう言う、カッコいい理由ではない。地球のおいしいモチを食べたかったか
らだった。そんな、わざわざ、地球までモチを食べにこなくても、月の世界にも、お
いしいモチはあるだろうと、タロウが言うと、地球には、月の世界よりも、何十倍も
おいしいホチがあると、ウルトラの母から聞いたと言う。そのうちに、前回、地球に
赴任していたウルトラマンエースに、一時、体を貸し手いた、月の女がモチロンを月
へもどすためにやってきた。そして、どう言うわけか、ウルトラの父まで現れた。結
局、モチロンは、バツとして、ウスとなり、ウルトラの父とタロウで、モチをつくこ
とで、この事件は解決した。
 (3) 事件が解決し、父が、地球を離れるやいなや、突然、ウルトラの母が現れ
た。「あなた、宇宙をパトロールするって言ったくせに、あの、月の女と、いままで
なにをしていたの!」。父は、母の鋭いつっこみに、「いや、あの、タロウを助けに
行こうとしたら、たまたま、あっただけで…」と、たどたどしく答えた。「うそ!タ
ロウが、あんなふざけた怪獣に負けるわけがない。あなた、うわきしてたでしょ」。
「なっ、なにを言う。かりにも私は、ウルトラの父だぞ」。と、そこへ、息子のタロ
ウがやってきた。「おやじ、しらばっくれたってだめた。あの月の女が、すべて白状
した。ネタはあがってるんだぞ」。「この前、エースがスノーギランにやられそうに
なった時、助けに行ったわね。その時、あの女といっしょだったので、どうもおかし
いと思ったのよ」。 こうして、父のうわきは暴かれた。
 (4) このうわさを聞きつけたウルトラの父は、急遽、円谷フロと共に記者会見
の席をもうけた。しかし、母と息子の姿はなかった。

ーーー 四コマ物語 説明

四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?