如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。ご子孫様シリーズその3 2作品を投稿いたします。

 わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさらぎ
 ふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の2作品です。

ご子孫様シリーズその3
如月文実
 この四コマ物語は、よく知られているおとぎ話等を、その子孫としてパロディイ化
した作品です。そして、(1)〜(3)では、元となる話を紹介していますが、(4
)の子孫はいったいなんの話でしょう。
                 子孫の王子様
 (1) 長い間植物状態にある娘の意識を取り戻すため、一人の男が雇われた。彼
はもと高貴な身分の者で、不思議な能力を持っていた。彼がキスをした植物状態の女
性はみな、たちまち意識を取り戻すという。なにを隠そうこの男、「白雪姫」+「眠
れる森の美女」で、キスをして、復活させた王子様の子孫であった。彼もまたその不
思議な能力を受け継いでいた。
 (2) ではなぜ、彼がこのような形で政経をたてているのか。これには訳がある
。それは、彼がまだ王子様であったころ、王室の余興で、そっくりショーが催された
時のことであった。自分のそっくりさんとして出演させた男が、あまりにも似ていた
ために、ショーが終わった後、偽者と間違えられて、自分が追い出されてしまったの
だ。そして偽者が、まんまと王子になりすましている。なにを隠そうこの元王子、「
王子とこじき」でこじきと間違えられ、城を追い出された王子様の子孫でもあった。
血は争えないのか、この王子様も祖先と同じ目にあってしまった。残念だが、偽者は
最初から下心のあるヤツで、祖先のように王子にかえりざくのは難しそうなので、元
王子は別の手を考えていた。
 (3) そしてついにそのチャンスがおとづれた。あるお城のお姫様が事故にあい
植物状態となった。それで、うわさをききつけたお城の者たちが元王子を招いた。
実は彼のキスにはもう一つ不思議な力があった。それは、キスした相手をほれさせる
という能力であり、これで祖先も白雪姫やオーロラ姫をほれさせた。王様もお后様も
、娘を助けてくれたということで異存はなく、これにてめでたく助けたお姫様と結婚
し、元王子は新王子としてかえりざいた。さあこれでめでたしめでたし…といきたか
ったのだが、披露宴の日、招かれたガラスのくつをはいた女性に、新王子はひとめぼ
れしてしまった。なにを隠そうこの新王子、ガラスのクツをおいて消えたあの「シン
デレラ姫」を必死に探した王子様の子孫でもあった。新王子はその日からガラスのク
ツをはいた女性を捜した。
 (4) そして、ついにその女性を見つけ出した。王子は自分にほれさせるため、
キスをしようとした。だが、その寸前、王子の体に異変がおこった。みるみるうちに
野獣の姿に変わっていくではないか。実はこの王子、うわきなど、悪いことをすると
、野獣になる遺伝子も受け継いでいたのだった。
 子孫のお姫様
 (1) 「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番おいしいリンゴはどこにあるの」。お姫様
は魔法の鏡に尋ねた。なにを隠そうこのお姫様、「白雪姫」の子孫であった。鏡は、
祖先が、あのまま母から奪った物で、ほしい物があれば、この鏡で探していた。そし
て、あの7人の妖精の子孫で、今は家来の、妖精たちに取りに行かせていた。
 (2) 「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番カッコいい王子様はどこにいるの」。なん
か、結婚したくなったお姫様は、鏡に尋ねた。場所がわかったところで、家来の魔法
使いに、かぼちゃを馬車にかえさせ、出発の準備をした。なにを隠そうこのお姫様、
「シンデレラ姫」の子孫でもあった。家来の魔法使いも、お話に出てきた魔法使いの
子孫であった。まずは舞踏会に出席して王子様に接近。12時には帰らなければならな
いと、わざとガラスのクツを置き忘れて城を出る。そのガラスのクツには、自分のお
城の住所が書いてあるという用意周到さであった。
 (3) 思惑通り王子様がお城にやってきた。当然ガラスのクツはピッタリはまっ
た。そして王子様はバラの花束をもってプロポーズ。これでめでたしめでたし…と思
いきや、バラのトゲが手にささり、お姫様は倒れてしまった。トゲには猛毒が塗って
あったのだ。そして、いままで王子様と思っていたのが、悪い妖精であった。なにを
隠そうこの妖精、誕生会に呼ばれなかったことをうらみ、オーロラ姫に悪い魔法をか
けた「眠れる森の美女」に出てきた悪い妖精の子孫であり、お姫様もオーロラ姫の子
孫でもあった。祖先はじゃまが入って暗殺に失敗したが、子孫はその無念をはらすた
め、じっと時期をうかがっていたのだ。
 (4) だが、このお姫様の方も用心はしていた。祖先が助けてもらった善い妖精
の子孫も、すでに家来にしており、不足の事態がおこった時には対処するように命じ
ていた。そしてお姫様は祖先同様百年の眠りについた。100年後、王子様のキスによ
って目覚めることになる。そして100年後、お姫様は目覚めた。さあ、キスしてくれ
たのがどんなすてきな王子様だろう…と思いきや、「ゲロゲロ」、「ゲロゲロ!!」
。王子様はカエルだった。
ーーー 四コマ物語 説明
四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?