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アッポチンです。東京都知事には小池氏が当選ですか。

早日晩(はよにちばん)は。いたずらっ子な評論家としての人格、アッポチンです。
 さて、東京都知事選挙は、現、無所属の、小池百合子氏が当選ですか。
 さてさて、今は無所属ですが、元自民党議員。くれぐれも、安倍首相の、いわゆる
 お友達、仲良し作戦
で、自民党に復党しないように。
 これで復党したら、投票した無党派層の立場が、
 もー、アッポチン。 

 如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。学生時代その3 3作品を投稿いたします。

 わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさらぎ
 ふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の3作品です。

                 学生時代その3
                             ペンネーム如月文実
 この4コマ物語は、そうですね、大人・社会人にステップアップする前の学生を主
人公とした作品ですね。
                 催眠術の授業
 (1) 授業開始のチャイムが鳴り、疋田先生が教室に入ってきた。疋田先生は、
国語の授業を始めたつもりだろうが、生徒たちにとってはそうではない。先生の声は
、調度、オープンリールのレコーダーを再生したような声で、ぼそぼそと聞取りにく
く、ちかも小さい。また、しゃべりかたは一本調子でめりはりがなく、子守歌のよう
だ。生徒たちにとってそれは、国語ではなく催眠術の授業であった。
 (2) 生徒たちは概ね、三つのグループに分かれる。一つは、そのまま催眠術に
かかり、熟睡してしまうグループ。彼らはもともと、授業に興味がなく、自ら催眠術
にかかることを望み、眠ってしまう。二つめは、全く催眠術にはかからないグループ
。彼らは、授業とは別の用事をしているので、術者の声が耳に入らない。そして、三
つめは、催眠術と戦い、必死に授業をきこうとするグループだ。
 (3) 三つめのグループはみな、根がまじめな生徒たちだ。彼らは一生懸命授業
をきく。しかし、一生懸命になればなるほど、術中におちいり、睡魔が襲ってくる。
しかし、眠るわけにはいかず、必死に睡魔と戦う。そしてそのうえで、授業をきかな
ければならない。ここで睡魔を断ち切るには、大声を出したり、立って軽い運動など
をすればいいのだが、根がまじめな彼らには、そんな礼儀に反することはできない。
彼らのできることと言えば、首を軽く降ったり、ほっぺをつねったりすることだ。中
には、ついに睡魔に負け、首で舟を漕ぐ者も現れる。
 (4) チャイムが鳴り、先生もしゃべるのをやめる。そしてみな、催眠術から開
放される。休み時間、三つめのグループでは、催眠術にたえた者が得意げになる。
万年学生
 (1) 学はとうとう大学4年生になった。来年の春には卒業しなければならない
。当然のことながら、卒業すれば大学生ではなくなってしまう。振り返れば、これま
での学生生活の中で大学生が一番よかった。高校までは、上の学校に上がるための熾
烈な受験戦争の中に身をおき、問題集に追い回され、模擬テストと格闘する毎日だっ
た。先生や親に与えられたスケジュールをこなし、日々ストレスとプレッシャーを感
じていた。しかし大学は天国であった。学習する内容もスケジュールもすべて自分の
すきにできる。授業を休もうがさぼろうが、だれにも文句を言われない。休みはたく
さんあり、自由もたくさんあり、ストレスもプレッシャーもなく、気ままに時間を過
ごせる。しかし、その天国での生活も来春には終わるのだ。
 (2) 翌春、学は大学を卒業した。そして同じ大学の大学院に進学した。大学と
いう天国を出て、経済社会というまだ経験したことのない地獄に身をおくのが怖かっ
た。しかし留年して天国にとどまるのは肩身が狭い。そこで学が選んだ選択肢が、大
学院生として天国に居座ることだった。母校の大学院は定員割れなので容易に入学で
きる。大学院には2年の修士課程と、その上の3年の博士課程とがあるが、先輩たち
を見ていると進んで留年する者も多く、院での留年はカッコ悪いものでもないらしい
。ということで、学はあと10年天国で生活できる権利を得た。
 (3) そしてあっという間に10年が過ぎ、学は博士課程での6年目をむかえてい
た。もう留年することもできない。来年春には、卒業するにしても退学するにしても
、天国から出なければならない。もうこれ以上、上の課程はない。しかし、この期に
及んで、学はまだ天国から出たくないと思っていた。地獄には行きたくないと思って
いた。
 (4) 翌春、学は大学院を卒業した。そして新たに、同じ大学の別の学部に学士
入学した。
初夢
 (1) 
コロコロコロ、勝負をかけたパチンコ玉の最後の1コが空しくアウトボックスに吸い
込まれていった。「ああ、今日もだめか…」。武志はまたいつものごとくパチンコ台
の前で肩を落とした。大晦日の夜、今年最後の運試しとして、いつもより気合いを入
れて勝負に臨んだのだが、結局今日も負けてしまった。閉店までまだ1時間近くもあ
るというのに武志は店を出ざるをえなかった。もちろん他のどのパチンコ店にもよる
こともできず、まっすぐ下宿のアパートに帰った。
 (2) アパートに帰った後、武志は紅白歌合戦は見ずに、以前友人から、ただで
もらったビデオをセットした。そして買い置きのカップラーメンを年越しソバの代わ
りに食べた。もしパチンコに勝っていたら、レンタルビデオショップで最新のビデオ
を何本か借り、近くの店から年越しソバを出前してもらうはずだった。しかし現実は
厳しかった。何回も見たビデオを見ながら、武志はぼんやりとこの1年を振り返った
。この1年は本当についてない年であった。パチンコには負けてばかりだった。その
ため、親から仕送りしてもらった金も、バイトで稼いだ金も、奨学金も、「後で必ず
返すから」と言って友人から借りた金も、そのほとんどがパチンコ店への寄付になっ
てしまった。武志のこの1年の生活サイクルは、大学、バイト、パチンコの三つでま
わっていた。特にパチンコは唯一の楽しみであり、1年を振り返って思い出されるの
はパチンコのことだけであった。だが、こう負けが込んでいると思い出すのもいやに
なる。「過去のことをくよくよ考えても仕方がない」。武志はそう思い直し新しい年
に望みを託した。
 (3) すると突然、武志の頭にギャンブラーらしいアイディアが浮かんだ。「1
富士、2鷹、3茄子」。これらが初夢に出てくると、その年は縁起がよいと言われる
。「たとえ3番目の茄子でも、夢の中に出てきたら来年はパチンコに勝てるかもしれ
ない」。そう思った武志は、元手のかからない、一か八かのギャンブルに賭けること
にした。夢はこれを見たいとリクエストして見られるものではない。しかし、心理的
にその可能性を高めることはできる。夢には普段強く願っていること、気にかけてい
ることが現れやすい。中途でビデオを消し、武志は富士山の上を鷹が茄子をくわえて
飛んでいる絵を書いた。そしてそれをじっと見つめ、「1富士、2鷹、3茄子」と何
度も何度も唱えた。といっても、これを何十分も続けるのは疲れる。コーヒーを飲ん
だり、お菓子を食べたり、ちょっとビデオを見たりして休憩しながら、それを年の明
けた午前3時ごろまで断続的に続けた。そしていよいよ床に入る。まくらの下には絵
を敷き、眠るまで心の中で、「1富士、2鷹、3茄子」と唱え続けた。
 (4) しかし残念ながら夢には、富士山も鷹も茄子も現れなかった。新年早々、
武志はまたも、ギャンブルに負けてしまった。しかし少しも落ち込んではいなかった
。むしろ気分は非常に爽快であった。なぜなら代わりに見た夢が、パチンコで大勝ち
した夢だったからだ。
ーーー 四コマ物語 説明
四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?

如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。青春四コマその2 3作品を投稿いたします。

 わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさらぎ
 ふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の3作品です。

青春4コマその2
如月文実
 この四コマ物語は、青春期にある、ちょっと屈折した少年を主人公にしています。
おっとこの回では、少女も登場しますよ。
  青春学園ドラマ
 (1) 今週からテレビで、新しい青春学園ドラマが始まった。主人公は、勉強は
できずがさつだが、思いやりのある心の暖かいつっぱり生徒。敵役は、勉強ができ、
エリート気取りで思いやりのない心の冷たい優等生。お決まりのパターンである。「
ちっ、くそ面白くもねえ」と、博文はチャンネルを切り替えた。



 (2) 博文は、偏差値から見れば、今は某一流大学の2年生。でも出身高校は、
三流に近く、大学進学希望者も少なく、合格率もよくなかった。それだけに大学進学
を希望するだけで学校内では目立った。そのため、出る杭のごとく、多数派から打た
れる存在となっていた。普通になにかを話していても、二言目には、「さすがに大学
に行こうとするヤツは言うことが違う」とイヤミを言われた。別になにも言っていな
いのに、「人間は自分で金を稼いで生活してこそ価値がある。大学に行くことが偉い
のではない」と説教された。顔をつきあわすとああだこうだとプレッシャーをかけら
れ、「大学を出て魚屋の店員になったヤツがいる」とか、「働かずブラブラしている
ヤツがいる」とか、遠回しに悪口を言われた。高校時代は、大学進学を決めた直後か
青春学園ドラマのごとく、
優等生=悪しき人間性の持ち主
というレッテルを貼られ、かつ、青春学園ドラマとは違い、多数派からしいたげられ
ていた。そしてこれに反抗することもできなかった。なぜなら、青春学園ドラマのよ
うに、「大学に行くからって偉そうにするな」と言えば一般受けする。しかし、「大
学に行かないからってひがむな」と言えば一般受けしない。それどころか多数派から
いっそう攻撃されることは必定である。しいたげられるかどうかは成績の良し悪しで
決まるものではない。どちらの数が多いかで決まるものだ。博文は、自分の高校時代
の経験からそう感じていた。
 (3) だが、多数派にしいたげられればしいたげられるほど、少数派の結束は堅
くなる。博文と同じく進学を希望していた者たちはよき友人であった。今日はその友
人らと1年半ぶりに再会する。みんなどうしているだろうか。今日はきっと昔話に花
が咲くに違いない。博文は胸踊らせた。
 (4) だが博文は、この少数派の中でも少数派になっていた。集まった者のうち
、現役で偏差値の高い大学に進んだのは博文一人。あとはみな、1浪していたり、偏
差値の低い大学に進学していた。「さすがに一流大学に行っているヤツは違う」とか
、別になにも言っていないのに「大学のレベルでは人間の価値は決まらない」とか、
「浪人したほうが人間性は深まる」と、博文はチクチク攻められた。「ちっ、くそ面
白くもねえ」と、博文は1次会だけで家に帰った。部屋に入りテレビをつけると、今
週から始まったお決まりの青春学園ドラマが流れた。博文はすぐさまテレビのスイッ
チを切った。
チャック全開
 (1) ズボンをはく時、うっかりチャックを閉め忘れ、そのまま戸外に出てしま
う。男ならこんな経験をしたことがあるだろう。ボタンをかけ、バンドを締め腰がバ
ッチリしまると、ついチャックのことを忘れてしまうのだ。自分が後でそれに気がつ
けばまだよいが、他人からそれを指摘された時ほど恥ずかしいことはない。特に、周
囲に大勢の人がいる時にはなおさらだ。誠はちょくちょくこれをやり、そのたびに恥
をかいてきた。そんな誠の経験が今回の悲劇をひきおこす。
 (2) 部活が終わり学校から家へ帰る途中、誠は駅のホームで同級生のユリカち
ゃんに出会った。ユリカちゃんは、顔はまあ普通だが、とても性格のよい女の子であ
った。そして誠はこのユリカちゃんに密かに好意を寄せていた。誠はまだ、ユリカち
ゃんとは話をしたことがない。そして、ユリカちゃんとは電車の方向は同じである。
これはチャンス、その間なんとかお話ししたい。誠は高鳴る鼓動と全身の筋緊張をお
さえ、「こんにちは」と声をかけた。へたなきっかけの作り方だったが、それでも電
車の中でおしゃべりをすることには成功した。こんなへたな言葉しかかけられないよ
うな男であるから、話がはずむわけはない。それでも誠にとっては、心臓ドキドキ、
心ワクワク、筋肉ビンビンの幸せなひと時であった。
 (3) だが、そんな中で悲劇は起こった。一つの会話の途切れた後、ユリカちゃ
んが突然、平然とした顔つきと口調でしかも普通の声の大きさで、「桜川君、チャッ
ク開いてるよ」と指摘したのであった。誠はこの一言に大きなショックを受けた。ズ
ボンのチャックを閉め忘れるという恥ずかしいことを、よりによってあこがれの女性
の前でやってしまったのだ。昨日着替え忘れたパンツを一番見られたくない相手にチ
ャックの間から見られてしまった。しかもそれを指摘したのが、いままで女の子らし
い娘だと信じていたユリカちゃんだったとは…。誠の受けたショックは三重であった
。ユリカちゃんが、公衆の面前でそんなことを平然と言う女だとは思わなかった。シ
ョックと共に彼女に対する誠のイメージは脆くも崩れていくのであった。しかしもう
指摘された以上は仕方がない。そう開き直り、誠はズボンのチャックに手をかけた。
 (4) そのとたん、ユリカちゃんの顔が真っ赤に染まった。そして心を取り乱し
たか細い、泣きそうな声で、「違う、カバンのチャック…」と言い直した。そうなの
だ、全開していたのはズボンのチャックではなくカバンのチャックだったのだ。よく
考えてみれば、ユリカちゃんはそんな言い方をする女の子ではない。それを自分は、
日頃の経験からズボンのチャックと思いこんでしまったのだ。誠はすぐカバンのチャ
ックを閉めた。クスクスと笑い声がきこえる。ユリカちゃんは赤い顔を伏せたまま。
誠の頭の中は真っ白でただ呆然としているだけ。この後二人の口は完全にチャックさ
れ、再び開くことはなかった。こうして、誠の悲劇の1日は終わった。
サイン
 (1) ミツルは、江本猛紀著『プロ野球を10倍楽しく見る方法』(昭和57年、K
ベストセラーズ)を読んでいた。その中に面白い項目を発見した。
 「選手が切符を欲しがる時は ∧投手が客席にサインを送ってる!」
 巨人戦の切符はあいかわらずプラチナペーパーで、選手の間でも垂涎の的。甲子園
でのゲームはなんとかなるが、後楽園となるとなかなかむずかしい。それでも選手は
、あの手この手を使ってネット裏の席を手に入れる。
 地元なら家族や知り合いを招待することもあるが、巨人以外の選手がなぜ後楽園の
切符に固執するかというとわけがある。
 東京で親しくお付き合いしている女性にプレゼントするのである。そして、登板予
定日が分かっていれば、そのプラチナペーパーを進呈して『見に来てくれ』と頼む。
 だが、ただ見に来てもらうだけでは面白くない。そこで、彼女とサインの打ち合わ
せをする。
 『ロージンバックを2度ポンポンと上に放り投げた後、必ずきみの方を見るからね
』。
 普通の女性なら感激する。『数万人の観客の中で、私だけのことを見てくれるのね
』と、ポーッとなる。
 切符が手に入らなくても、この手は使える。
 『テレビで見てくれよな。おれがマウンドで左手をグルグル回した時は、お前のこ
とを考えている時だよ』(中略)といったサインで、女性の気を引いている。(後略
 引用終わり)」
 この1文は、ミツルにすばらしい名案をひらめかせた。ミツルはさっそく、ガール
フレンドのアキちゃんの家に電話をかけた。
 (2) 翌日、ミツルの中学校のグラウンドで、他校の野球部との親善試合が行わ
れた。その先発投手はミツルである。実はミツルは昨日の電話で、「明日の試合、見
に来てくれ」とアキちゃんを誘った。そしてその時、「ぼくが帽子のつばにさわった
時は、きみのことを考えているサインだよ」と告げた。その日はアキちゃんにも所用
があり、残念ながら最初から試合を見ることはできない。しかし途中からでも必ず見
に行くと約束してくれた。アキちゃんが来る前に試合をぶちこわしてはいけないと、
ミツルは気合のこもったピッチングを続けた。
 (3) そして4回の表、自校の守りで0対0、ワンアウト1塁の場面でアキちゃ
んが来た。ここぞとばかりにミツルはぼうしのつばに手をやった。そして、セットポ
ジションでランナーに目をやるかっこうをしてアキちゃんの顔を見た。彼女の顔はす
でにポーッと赤くなっており、目と目が合うやいなや、アキちゃんは恥ずかしさのあ
まり下を向いた。「決まったぜ、ベイビー」。ミツルは心の中で叫んだ。そして、真
正面の敵と真横の味方のハートにとどめを差すべく、気とアイのこもったボールを投
げようと、鋭く腕を振った。
 (4) ところが次の瞬間、突然キャッチャーが立ち上がった。突然のできごとに
、ミツルはバランスをくずし大暴投。ランナーは2塁を回り3塁までたっした。キャ
ッチャーは、たまらずマウンドに駆け寄り、「帽子のつばにさわるのは、ウエストの
サインじゃなかったのか」とサインの確認をした。そうなのだ、つばにさわるのはも
ともとウエストのサインだったのだ。ミツルは昨夜からすっかり心が舞い上がってお
り、それをすっかり忘れていた。キャッチャーは「ドンマイ、ドンマイ」とミツルの
動揺を抑えようとする。だが二つの動揺が重なり、ミツルはそれを制御することがで
きなかった。結局結果はどちらも散々に終わった。
ーーー 四コマ物語 説明
四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?

 如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。ご子孫様シリーズその3 2作品を投稿いたします。

 わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさらぎ
 ふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の2作品です。

ご子孫様シリーズその3
如月文実
 この四コマ物語は、よく知られているおとぎ話等を、その子孫としてパロディイ化
した作品です。そして、(1)〜(3)では、元となる話を紹介していますが、(4
)の子孫はいったいなんの話でしょう。
                 子孫の王子様
 (1) 長い間植物状態にある娘の意識を取り戻すため、一人の男が雇われた。彼
はもと高貴な身分の者で、不思議な能力を持っていた。彼がキスをした植物状態の女
性はみな、たちまち意識を取り戻すという。なにを隠そうこの男、「白雪姫」+「眠
れる森の美女」で、キスをして、復活させた王子様の子孫であった。彼もまたその不
思議な能力を受け継いでいた。
 (2) ではなぜ、彼がこのような形で政経をたてているのか。これには訳がある
。それは、彼がまだ王子様であったころ、王室の余興で、そっくりショーが催された
時のことであった。自分のそっくりさんとして出演させた男が、あまりにも似ていた
ために、ショーが終わった後、偽者と間違えられて、自分が追い出されてしまったの
だ。そして偽者が、まんまと王子になりすましている。なにを隠そうこの元王子、「
王子とこじき」でこじきと間違えられ、城を追い出された王子様の子孫でもあった。
血は争えないのか、この王子様も祖先と同じ目にあってしまった。残念だが、偽者は
最初から下心のあるヤツで、祖先のように王子にかえりざくのは難しそうなので、元
王子は別の手を考えていた。
 (3) そしてついにそのチャンスがおとづれた。あるお城のお姫様が事故にあい
植物状態となった。それで、うわさをききつけたお城の者たちが元王子を招いた。
実は彼のキスにはもう一つ不思議な力があった。それは、キスした相手をほれさせる
という能力であり、これで祖先も白雪姫やオーロラ姫をほれさせた。王様もお后様も
、娘を助けてくれたということで異存はなく、これにてめでたく助けたお姫様と結婚
し、元王子は新王子としてかえりざいた。さあこれでめでたしめでたし…といきたか
ったのだが、披露宴の日、招かれたガラスのくつをはいた女性に、新王子はひとめぼ
れしてしまった。なにを隠そうこの新王子、ガラスのクツをおいて消えたあの「シン
デレラ姫」を必死に探した王子様の子孫でもあった。新王子はその日からガラスのク
ツをはいた女性を捜した。
 (4) そして、ついにその女性を見つけ出した。王子は自分にほれさせるため、
キスをしようとした。だが、その寸前、王子の体に異変がおこった。みるみるうちに
野獣の姿に変わっていくではないか。実はこの王子、うわきなど、悪いことをすると
、野獣になる遺伝子も受け継いでいたのだった。
 子孫のお姫様
 (1) 「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番おいしいリンゴはどこにあるの」。お姫様
は魔法の鏡に尋ねた。なにを隠そうこのお姫様、「白雪姫」の子孫であった。鏡は、
祖先が、あのまま母から奪った物で、ほしい物があれば、この鏡で探していた。そし
て、あの7人の妖精の子孫で、今は家来の、妖精たちに取りに行かせていた。
 (2) 「鏡よ鏡よ鏡さん、世界で一番カッコいい王子様はどこにいるの」。なん
か、結婚したくなったお姫様は、鏡に尋ねた。場所がわかったところで、家来の魔法
使いに、かぼちゃを馬車にかえさせ、出発の準備をした。なにを隠そうこのお姫様、
「シンデレラ姫」の子孫でもあった。家来の魔法使いも、お話に出てきた魔法使いの
子孫であった。まずは舞踏会に出席して王子様に接近。12時には帰らなければならな
いと、わざとガラスのクツを置き忘れて城を出る。そのガラスのクツには、自分のお
城の住所が書いてあるという用意周到さであった。
 (3) 思惑通り王子様がお城にやってきた。当然ガラスのクツはピッタリはまっ
た。そして王子様はバラの花束をもってプロポーズ。これでめでたしめでたし…と思
いきや、バラのトゲが手にささり、お姫様は倒れてしまった。トゲには猛毒が塗って
あったのだ。そして、いままで王子様と思っていたのが、悪い妖精であった。なにを
隠そうこの妖精、誕生会に呼ばれなかったことをうらみ、オーロラ姫に悪い魔法をか
けた「眠れる森の美女」に出てきた悪い妖精の子孫であり、お姫様もオーロラ姫の子
孫でもあった。祖先はじゃまが入って暗殺に失敗したが、子孫はその無念をはらすた
め、じっと時期をうかがっていたのだ。
 (4) だが、このお姫様の方も用心はしていた。祖先が助けてもらった善い妖精
の子孫も、すでに家来にしており、不足の事態がおこった時には対処するように命じ
ていた。そしてお姫様は祖先同様百年の眠りについた。100年後、王子様のキスによ
って目覚めることになる。そして100年後、お姫様は目覚めた。さあ、キスしてくれ
たのがどんなすてきな王子様だろう…と思いきや、「ゲロゲロ」、「ゲロゲロ!!」
。王子様はカエルだった。
ーーー 四コマ物語 説明
四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?

 如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。子供の目その2 2作品を投稿いたします。

 わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさらぎ
 ふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の2作品です。

子供の目その2
如月文実
 この四コマ物語は、子供の視線に立って書いた作品です。
おフロ屋さん
(1) 昨日、ぼくの家のおフロが壊れた。なおるのに1週間もかかるんだって。そ
れで、ぼく今日、おとうちゃんと一緒に初めておフロ屋さんに行くんだ。おフロ屋さ
んのおフロに入るには、電車に乗るのと同じで、自動販売機で券を買わないといけな
いんだって。おとうちゃんの話だと、むかしはお店の人に直接お金を渡していたんだ
って。うちのおフロならタダで入れるのに、なんかもったいないなあ。中に入ると、
何人かの大人が服を脱いだり着たりしていた。奥には、もう一つドアがあって、その
中におフロがあるんだ。ぼくはおとうちゃんより早く服を脱いで、ドアの中に入った
。おフロ屋さんのおフロは、うちのおフロよりもとっても大きい。まるでプールみた
いだ。
 (2) お湯に手を入れたらとっても熱かった。がまんできなくて、ぼくはすぐに
手を外に出した。家のおふろだったら熱かったら水を入れるのに、ここには水を入れ
る所がない。これじゃあぼくはおフロに入れない。と思っていたら、おとうちゃんが
洗面器で、おフロのお湯をぼくの頭の上からジャブンとかけた。「あちちちち!」と
、ぼくは飛びはねちゃった。「これで入れるやろ」と、おとうちゃんは笑って言った
。でもやっぱり熱い。だけど、ぼくも幼稚園ではお兄さんの組。勇気を出して一気に
肩まで入るぞ。ジャブーン! そしたら体中が熱さでヒリヒリした。でもだいじょう
ぶ、がまんしてたらヒリヒリするのもなくなった。だけどその代わりに、ぼくは急に
おしっこがしたくなっちゃった。
 (3) ぼく、おフロ屋さんに来たのは今日が初めて。だからぼく、トイレがどこ
にあるのかわかんない。でも、知らないおじさんたちのいる前で、トイレがどこにあ
るかなんてききたくない。だってぼく、赤ちゃんじゃないんだもん。「おしっこした
い」なんて言いたくない。ハダカでトイレに行きたくない。でも一生懸命がまんしよ
うと思ったけど、おしっこがチンチンの根元まで来ちゃった。もれそう! ぼくは、
両手でチンチンを握って、もれないようにがんばった。するとおしっこはもれなかっ
たけど、とても苦しくなってきた。今からおフロを出てトイレを捜しても、きっと途
中でもっちゃう。仕方がないので、ぼくはおフロの中でおしっこした。おフロもおし
っこも同じ水だから、誰にもわかんないや。
 (4) だけどぼくがおしっこをし始めた時、おとうちゃんが急に、「頭、洗った
るから、あがってこっちにこい」と言った。今おフロを出ちゃうと、おしっこしてる
のがバレちゃう。ぼくは「もうちょっと待って」とおとうちゃんに言った。すると、
おとうちゃんは、「けえへんのやったら、先にあがっとるぞ」と、おフロを出ようと
した。びっくりしたぼくは、「あっ、ちょっと待って」と、思わずおフロの中で立っ
てしまった。とたんにおとうちゃんの顔は怖い顔になった。そして、「おまえ、なに
しとるんや」と怒られた。ハッとしたぼくは下を見た。チンチンはお湯の外には出て
いなかった。でも、勢いのいいおしっこは、お湯の中から外へもれ出て、水の上でニ
ジのようなおしっこの橋を作っていた。それを見たら、今度はぼくの目から涙がもれ
た。
大冒険旅行
 (1) 私が初めて経験した大冒険旅行は5歳の時だった。といっても、三輪車で
日本を一周したとか、一人で飛行機に乗ってアメリカやイギリスに行ったとかいう大
それたものではない。商店街の端にある自分の家から、向こう側の端にあるおばさん
の家までの、わずか五百メートルほどの旅だった。なぜ私一人でおばさんの家まで行
くことになったかは、私自身は覚えていない。ただ、母からきいた話によると、出張
から帰ってきた父のおみやげを、姉がおばさんの所まで持って行くのをいやがった時
、「じゃあ、ぼくが持って行く」としゃしゃり出たからだそうだ。母は最初、「一人
で行くのはあぶないから…」と止めたそうだが、「どうしても行く」と、私がだだを
こね、ついには泣き出してしまったので、仕方なくお使いに行かせたそうだ。
 (2) おばさんの家には、ずっと商店街の中の道を通って行く。その方が車もこ
なくて安全だという母親の配慮であった。自分の胴体ほどあるまんじゅうの箱をぶら
さげて、商店街の中に入る。いつもは母親に連れられて入る商店街も、一人で歩くと
ぜんぜん違った感じがした。前から後ろから通り過ぎていく大人たちは、まるでジャ
ングルの大きな動物のように思えた。母親に連れられて歩いている時には、目にも付
かなかった店を見つけると、まるで宝物を発見したようだった。自分はまるで、絵本
の中の探検家のように思えたものだった。私と言う小さな探検家が、ズンズン歩いて
行くと、商店街の中の車の通る道路に出た。信号機は赤だが、それを無視して渡る大
人がいる。だけど探検家は、「こんな挑発にはのらないぞ」と青になるのを待った。
道路を横断し、またズンズン歩いて行くと、また車の通る道路に出た。ここには信号
機はない。探検家は幼稚園で教えられたとおり、右と左をよく見て車が来ないのを確
かめる。そして、危険地帯を一気に走り抜けた。
 (3) そしてついに、商店街の端までたどりついた。そこからはおばさんの家が
見える。見るとおばさんが庭の掃除をしていた。「やった!」という気持ちが、探検
家の体中をかけめぐった。探検家はうれしさのあまり我を忘れて、「おばちゃん、お
みやげ持ってきたよ」と、大声を張り上げて走り出した。と、その時、横の小さな路
地から1台の自転車が突然、探検家の目の前に飛び出した。びっくりした探検家はそ
の場で尻もちをついてしまった。そんな探検家を、おばさんはやさしく抱きかかえ、
「よく一人で来たわねえ。えらいねえ」と褒めたたえてくれた。それから探検家はお
ばさんの家に迎えられ、ごほうびに、ケーキとジュースそ、それにお小遣い五百円を
もらった。私の記憶はここまでで、後は覚えていない。
 (4) それから30年が過ぎた今、私は太平洋のド真ん中にいる。目指すはヨット
での単独世界一周。誰の目から見ても大冒険旅行である。たぶん誰も信じてくれない
だろうが、私をこんな冒険旅行にかりたてるのは、幼児の時のあの体験である。そし
て、あの時、体中にかけめぐった感動を味わいたいがために私はヨットを進ませる。
ーーー 四コマ物語 説明
四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?

如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。おとぎ話その3 3作品を投稿いたします。

 わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさらぎ
 ふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の3作品です。

おとぎ話その3
如月文実
 この四コマ物語は、おとぎ話を四コマ物語の形式にて表現したものです。
ざしきわらし
 (1) 太郎のおっかあが死んでしまった。太郎のおっかあは信心深い人で、朝晩
かかさず、ざしきわらしの像に手を合わせていた。死ぬまぎわまでおっかあは、像を
拝んでいた。そして息をひきとる前、自分のかわりに、家を守ってくれるざしきわら
しを朝晩拝めと太郎に言い残した。しかし太郎は、おっかあの言い付けを守らなかっ
た。おっかあの命を守れなかったざしきわらしを信用できなかった。それに、神様に
頼らなくとも、自分の力だけでやっていけると思っていた。太郎はざしきわらしの像
を川に捨てた。
 (2) その夜、夢枕にざしきわらしが現れた。ざしきわらしは、おっかあの言い
付けを守り、自分を川から戻して拝むように言った。しかし、太郎は拒否した。する
と、次の日から太郎の店の客足がピタッと止まり、店はつぶれてしまった。
 (3) 太郎の夢枕にまた、ざしきわらしが現れた。ざしきわらしは、心を入れ替
えて、自分を川から戻し拝むように言った。しかし太郎は、またも拒否した。たとえ
店がつぶれても自分には頑丈な体がある。裸一貫でやり直せると思ったからだ。する
と次の日から太郎は病気となり、ドンドン体が衰えて行った。
 (4) 太郎の夢枕に、また神様が現れた。しかしそれはざしきわらしではなく、
死神だった。太郎は死神に引かれるままあの世へと旅立った。そして、あの世への門
の前では、2人の神様が立っていた。そして、「おまえもおっかあの言い付けを守っ
ていればおれたちの出る幕もなかったのになあ」と声をかけた。貧乏神と疫病神だっ
た。

               まぐろの恵方巻
 (1) 時は平成科学の世。神様なんて、そりゃ迷信だとかたづけられてしまうご
時世。神奈川県三浦市ですし屋をいとなむ親方もその口でした。正月は、近くの神社
すらいかず、家でゴロゴロ。1月の3連休には、家族で大阪に旅行と、人生を楽しん
でおりました。ところが、旅行から帰ったその日の夜、娘が高熱を出し寝こんでしま
いました。あちらこちらと病院を訪ねて回りましたが、その原因はわからず、熱も下
がりません。
 (2) 普段、神様を信じない者も、どうしようもなく苦しくなると、神様に頼っ
てしまうのが人情。親方は、名医を探しながらも近所の海南神社や三浦七福神をめぐ
り、願をかけます。すると、ある日、七福神が夢枕に立ちました。そして、娘の熱の
原因は、大阪に行った時、悪いオニが娘に取り付いたためだと教えてくれました。ま
た、おにを退治する方法として、関西にて節分の日に食べる「恵方巻き」を食べさせ
ればよいと、その作り方も含めて教えてくれました。
 (3) 目が覚めた時、親方は、「ほんとかなあ?」とも思いましたが、藁おも掴
む思いであったし、今日はちょうど節分、それに、紹介された恵方巻きの具に、三浦
特産のまぐろ、たくあんがあり、すし職人としての血も騒いだので、作って娘に食べ
させました。
 (4) すると不思議なことに熱は下がり、娘はたちまち元気になりました。それ
でもやはり、信仰心のなかった親方は、「ほんとかなあ?」と思いましたが、やはり
、現実に娘がよくなったので、それからは正月には三浦の神様を信仰することとなり
ました。また、このまぐろの恵方巻きは、後に、節分の三浦の名物となり、地域の振
興に役立つこととなりました…てな ことに なったら いいのになあ。
                 神の動き
 (1) 江ノ島にある杉山神社に、一人の視覚障害を持つ青年がやってきた。彼は
按摩、鍼、灸を職業とする者で、技術向上の祈願をしにきたのだ。生前、人間であっ
たころ私も、江ノ島弁財天様に祈願をした。今は神様となった杉山和一は当時を懐か
しく振り返った。それで、つい最近できた日帰りの温泉施設に彼を呼び寄せてやるこ
とにした。ところが、この施設の職員は、目の見えぬ者に対する接客態度がよくない
。まったく無視という感じだ。我が江ノ島の地の施設でこれは非常にまずい。そこで
杉山は、施設を利用していた一人の客に乗り移り、職員がちゃんと配慮するよう、支
配人に求めた。
 (2) ところが、この施設の支配人は、目先の利益しか見えないわからず屋だっ
た。苦情を真摯に受けとめ、それで職員の資質向上を計れば、回り回って他の客の評
判もよくなり、利益も上るのだが、単純に視覚障害者お断りという手段をとった。「
これはいかん」。そう思った杉山は、今度は視覚障害者の要求活動を行っている一団
を呼び寄せた。
 (3) だが、この支配人はどこまでもわからず屋だった。説明には耳を傾けず、
後日出した要望書には目もくれず無視するのみ。あげくのはてには今後パンフレット
に、視覚障害者お断りの文言を入れ、話もできないようにすることを打ち出した。
 (4) ここまできたらもう救いようがない。杉山は一連の事件をマスコミに報道
されるよう仕向けた。そして社会的制裁を受けた会社は、ようやく考え方を改めた。
だが、支配人をはじめ、従業員たちの考え方は本当に改まったのであろうか?弁財天
様とも相談したが、この先神がどう動くかは、彼らがこの先どう動くかでおのずと決
まる。
ーーー 四コマ物語 説明
四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?