如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。四コマ物語おとぎ話パロディーその2 2作を投稿いたします。

わ わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさら
ぎ ふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の2作品です。
 御伽噺 パロディ
                                 如月 文実
 あの、太宰 治大先生の作品に、「御伽草子」がございますが、この四コマ物語は
、よく知られているおとぎ話を、四コマ物語風にパロディ化した作品です。

 御伽噺 パロディ
                                 如月 文実
 魔法使いのおばあさん
 (1) ある雪の降る夜、雪山の奥深くにある、魔法使いのおばあさんの家に、1
羽のツルの娘がやってきた。ツルの娘の言うことには、わなから救ってくれた若い人
間の男が好きになったので、その女房になりたいから、人間にしてくれと言うのだ。
「人間の男の女房になりたいなんて、今時の若い娘は…」。そう思ったおばあさんは
、「人間にしてやってもいいが、その代わり、自分の羽をむしって機を織らなければ
ならないよ。正体がバレたら、男と別れなければならないよ」と条件を付けた。そし
て、遠回しに、軽はずみな考え方を改めさせようとした。しかしツルの娘は、考え方
を改めるどころか、「ぜったいにだいじょうぶ」と、自信たっぷりに言った。「今時
の若い娘は…」と、おばあさんは思うものの、しかたなく魔法をかけてやった。結局
ツルは、正体がバレて雪山にもどった。


 (2) ある吹雪の降る夜、魔法使いのおばあさんの家に、新たな訪問者が現れた
。それは、若い雪女だった。雪女は、山で出会った若い人間の男が好きになったので
、その女房になりたいから、人間にしてくれと言うのだ。「また、人間の男の女房に
なりたいなんて、今時の若い娘は…」。そう思ったおばあさんは、「男が、雪女のこ
とを一言でもしゃべったら、おまえは、その男を殺さなければならないよ」と、ツル
の娘の時よりも厳しい条件を付けた。そして、遠回しに、軽はずみな考え方を改めさ
せようとした。しかし雪女は、考え方を改めるどころか、「ぜったいにだいじょうぶ
」と、自信たっぷりに言った。「ほんとうに今時の若い娘は…。」とおばあさんは思
いつつも、しかたなく魔法をかけてやった。結局雪女は、一時、女房にはなったもの
の、その後思わくどおりいかいかず、男にしゃべられたあげく、おばあさんとの約束
も破って出もどった。
 (3) それからしばらくたち、あの出もどったツルと雪女が、魔法使いのおばあ
さんの家に頻繁に現れるようになった。もう一度人間にしてくれ、もう一度チャンス
を与えてくれと言うのだ。おばあさんは何度も何度も断った。しかし、断れば断るほ
若い娘たちは意地になって、くいさがってきた。いいかげんにしろと愛想をつかし
たおばあさんは、雪山を離れ、海の底深くに移り住むことにした。
 (4) ところが、そんなおばあさんの所に、またもや若い娘が訪問してきた。今
度は人魚の娘だった。娘は、海の上で出会った若い人間の王子様が好きになったので
、そのお姫様になりたいから人間にしてくれと言うのだ。おばあさんは、「人間にし
てやる代わりに、おまえの声をもらう。もしおまえが王子様と結婚できなければ、泡
となって消えるよ」と、これまでよりも、もっと厳しい条件を付けた。そして、遠回
しに、軽はずみな考え方を改めさせようとした。しかし人魚の娘は、「ぜったいにだ
いじょうぶ」と、自信たっぷりに言った。「くそ生意気な子娘め」と、おばあさんは
思った。

 桃太郎の裏話
 (1) かねてより、銀河警察のオ尋ね者だった盗賊団、その名も「おに」の居場
所がわかった。太陽系第3の星、地球に潜伏し、そこで密かに活動していたのだ。さ
っそく銀河警察より、警察官が派遣されることとなった。その名は「桃太郎」。特殊
な薬を使って自分の体を乳児の大きさにし、宇宙船に乗りこんだ。ちなみにその宇宙
船は、地球のくだものの「もも」にそっくりだった。
 (2) 大気圏突入直後、宇宙船にトラブル発生!操縦がきかなくなる。そして、
地球の、ある所のある川に墜落。桃太郎は気を失ってしまう。やがて気がつくと、な
にやら宇宙船をたたく音がきこえる。「もしや、盗賊団に囚われたのでは…」。心配
したが、船内からカメラで外を見ると、地球人のおばあさんが、食べ物かなにかと間
違えて切ろうとしていたのだ。タイミングを見計らってハッチをあけ、桃太郎は外に
出た。空気に触れることにより、その体はすくすくと大人になっていった。ももから
子供が生まれてたちまち、すくすくと大きくなった。このできごとに地球人のおじい
さんとおばあさんがびっくり仰天する。翻訳機を使い、桃太郎は彼らに、自分が、宇
宙宇野かなたからきた銀河警察(地球でいう奉行所)からきた警察官(役人)で、盗
賊団「おに」を逮捕(ひっとらえる)にきたと説明した。だがこの時代の地球人には
、そんな知識はない。天からももに運ばれてやってきた神様の授かり者。そして、鬼
を退治しにきたと思いこまれてしまった。これ以上説明しても、理解できないだろう
。それに準備もあるし、息子として少しやっかいになってもいいだろう。そう判断し
た桃太郎は、説明するのをやめた。
 (3) 周辺調査を終え、桃太郎は、銀河警察に、自分を援護してくれる戦闘用ロ
ボット3体を注文した。ちなみにその3体のロボットは、地球の生き物、イヌ、サル
、キジにそっくりだった。投入口からエネルギーパックを入れ、調整をする桃太郎。
準備が終わり、いざ出陣という時に、おばあさんが「きびだんご」という食べ物を持
ってきてくれた。ちなみにそれは、エネルギーパックにそっくりな形をしていた。
 (4) きびだんごをお弁当に持って行き、3体のロボットを駆使して、みごと桃
太郎は盗賊団を逮捕した。それから、盗賊団が縞に隠していた盗品を押収した。こう
して任務を終えた桃太郎は銀河警察に休暇をもらった。そしてその間、息子として、
助けてくれたおじいさん、おばあさんの家にやっかいになり、地球でのバカンすを楽
しんだ。
ーーー 四コマ物語 説明
四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?