如月 文実(きさらぎ ふみじつ)です。うわさのテレビその2 3作品を投稿します。

 わが、四コマ物語ワールドにようこそ。作家としての人格、如月 文実(きさらぎ
 ふみじつ)です。
 今回の四コマ物語は、以下の3作品です。

うわさのテレビその2
                             ペンネーム如月文実
 この四コマ物語はあくまでうわさであり、実際のテレビ番組とは関係ありません。
 甚六さん
 (1) 甚六さんの家に、また不合格通知が届いた。ついに、最後の望みを託した
大学も、不合格となってしまった。一浪して、今度こそはと、甚六さんは、いっしょ
うけんめい勉強したつもりだった。かけもちで、7大学、10の学部を受験したので
、1つくらいは合格すると思っていた。しかし、結果は、このとおりだった。今とな
っては、あの時、つい、パチンコに行ったことが、息抜きのつもりで、旅行に行った
ことが悔やまれた。作家である、甚六さんの父親は、二浪することになった息子に、
ぶつぶつ文句を言った。母親と妹のうきえさんは、またがんばればいいと、甚六さん
を励ました。隣の家の、磯野さんの子供たちからは、「おにいちゃん、また落ちたの
」と、すなおに、きつい言葉をかけられた。
 (2) 次の日、甚六さんは近くの神社に、願をかけに行った。願いは勿論、来年
の大学合格であった。そしてその夜、甚六さんは不思議な夢を見た。夢枕に神様が立
ったのだ。神様はこう言った。「大学合格は、神に頼るものではなく、自分の努力で
勝ちとらなければならない」と諭した。そして、その一方で、神様は、甚六さんにチ
ャンスヲ与えた。それは、時間を1年前に戻し、浪人一年生として、受験にチャレン
ジさせることであった。そして奇跡がおこり、甚六さんは、浪人1年生から出直すこ
ととなった。
 (3) しかしまた、次の年、甚六さんは受験したすべての大学に落ちてしまった
。今度こそはと、心を入れ替え、いっしょうけんめい勉強したつもりだった。しかし
結果は、前と同じで、甚六さんは、同じように、過去の、思い当たる行いを反省し、
家族や隣の子供たちからは、また、同じような反応をもらった。そして次の日、前の
年と同じように、同じ神社で、同じ願をかけると、その夜、同じ神様が、同じように
夢枕に立ち、同じことを言った後、同じチャンスを与えてくれた。甚六さんはまた、
再出発することとなった。
 (4) それから40年以上、甚六さんは、同じパターンで、あいもかわらず、浪人
一年生をやっていた。これにたいし家族や、隣のサザエさんやフネさんは、むしろ喜
んでいた。なぜなら、40年以上たっても、1つも歳をとらずにすんでいるからだ。こ
れにたいし 隣の子供たちは、「これじゃあ いつまでたっても、大人になれない」
と、ぶつぶつ文句を言った。
 うわさのフランケン
 (1) 西洋で、人気者の怪物フランケンは、このたび日本のアニメに出演するこ
とになった。それはとてもうれしいことなのだが、たった1つ不満な点があった。そ
れはセリフが「フンガー」しかないことだ。フランケンは確かに怪物だが、人造の人
間でもある。人間の言葉はしゃべってあたりまえなのだ。実際これまで出演した舞台
や映画では、ちゃんとセリフをもらっている。だのになぜ、「フンガー」だけなのか
?フランケンは、ちゃんとしたセリフがもらえるようプロヂューサーに頼んだ。しか
し結局認められなかった。
 (2) 今回出演するアニメは、コミカルな内容で、おどろおどろしいところは1
つもない。だのになぜ、自分のセリフは「フンガー」だけなのか。これではまるで獣
ではないか。しかも、競演しているドラキュラは、伯爵なので理解もできるが、なぜ
オオカミ男に普通のセリフがある。特に、人間の姿の時はともかく、オオカミに変身
した時にもなお、あれだけの人間のセリフが与えられているのだからたまらない。フ
ランケンはどうしても納得がいかなかった。
 (3) それから約10年、フランケンの出演したアニメがリメイクされることに
なった。しかし今度も、フランケンに与えられたセリフは「フンガー」だけだった。
ついに怒ったフランケンは猛烈に抗議した。そのかいあって、エンディングの歌のと
ころで、セリフをもらえることになった。
 (4) このうわさをきいたフランケンは、急遽、プロジューサーと共に記者会見
を行った。ところが、会見の席でフランケンのしゃべった言葉は、「フンガー」だけ
だった。
 ドラえもんの最終回?
 (1) みなさんは、うわさのドラえもんノ最終回を知っていますか。のび太が、
交通事故にあい、植物人間となる。ドラえもんは、その時に見たのび太の夢の中の話
だったということです。勿論これは、あくまでうわさ話で、作者も否定しております
。ただ、ドラえもんの愛読者が、このように想像をはたらかせるのは楽しいことでし
ょう。ところで、私がドラえもんの中でとても魅力を感じるのは、あの便利な道具で
す。それは楽をするという意味ではなく、それが障害者にとって、その障害をサポー
トする道具にもなりうるからです。たとえば、「どこでもドア」や、「タケコプター
」は、障害者の移動の自由をサポートしてくれます。「入れかえロープ」は、健常者
が障害者を、障害者が健常者を体験的に理解するのに有効な道具となるでしょう。そ
こで私も、ドラえもんの最終回を書くことにしました。勿論これは原作とはいっさい
関係ありません。
 (2) のび太が、ハッと目を覚ました時、そこは病院だった。なぜ自分がここに
いるのか、のび太にはわからなかった。のび太は起き上がろうとした。しかし、体の
自由がきかない。大声で看護婦さんを呼ぼうとしても、ほとんど声がでない。だが、
看護婦さんは、のび太が意識を取りもどしたことに気づき、すぐにお医者さんを呼ぶ
。やがて顔中涙でむくれた両親が現れる。そして、自分が交通事故で2年間、植物状
態であったことを知らされた。そう、これまでのドラえもんとのことは、のび太の夢
の中での話だったのだ。
 (3) それからのび太リハビリテーションの日々が始まった。のび太の受けた
障害は、中程度の左半身マヒだった。しかし、その他の部位は健全で、リハビリによ
り、社会復帰できる。勿論、後遺症に対するのび太のショックは大きい。でも、リハ
ビリを続けていくことにより、できなかったことができるようになる喜びもあった。
特に日常生活をサポートするいろいろな補助具は、まるで夢で見たドラえもんの便利
な道具のように思えた。
 (4) その後のび太は、障害者に理解のある大学に入学した。そしてそこで、出
木杉くんにも協力してもらいながら、障害をサポートする便利な道具を研究した。そ
のかたわら、障害のない右手で、パラリンピックの射撃の部門に出場し、優秀な成績
を納めた。心の優しいしずかちゃんは、のび太と結婚し、のび太のサポートをした。
父の会社をついだお金持ちのスネ夫は、のび太の研究に金銭的な援助をした。ガキ?
だったジャイアンは、その地の利をいかし、ボランティア組織を作り、仕事の合間に
のび太を含めた、地域の障害者のサポートをした。 
ーーー 四コマ物語 説明
四コマ物語とは
 (1) 四コマ物語とは、私、如月文実(きさらぎ ふみじつ)が新たに開発した
文学形態(?)です。
 (2) 四コマ物語は、起承転落の4小節からなる小説です。
 (3) 題材は、日常生活のできごと・道端で転がっているような話・スポ−ツ・
社会風刺・おとぎ話・パロディ−などさまざまです。
 (4) みなさんも挑戦してみませんか。そして、001、002と、ネットの中に四コ
マ物語ワールドを作ってみませんか。

 特徴、可能性
 (1) 文が短く、読みやすい・読むのにつらくない。
 (2) その中にもジャンルがいろいろある。
(3) ジャンルの中でもバカバカしいのからシビヤーなものまで、バライティー
にとむ。
 (4) ジャンルがいろいろあり、この先好きなものだけ拾い読みできる。
 (5) ジャンルがいろいろあり、老若男女はばひろく楽しめる。
 (6) 読者自信が自由に新たな四コマ物語のサイトを作ることも可能。
 (7) この形式に当てはめればだれでも簡単に小節が書ける。
 (8) この形式に当てはめて、既存の小説を四コマ物語にすることができる(要
約四コマ)。
 (9) これを元に短編、長編小説を書くことも可能。 
 (10) (4)[落]を組替えることにより小説を改造できる(陰、陽)。
 (11) 将来、俳句、和歌のように、「四コマ物語集」ができるかも?
 (12) 将来、四コマ物語の大きなネットができるかも?